【 東南アジア原発事情( 17/11/10 fri )】同日夜は所属するエネルギー勉強会「金曜懇話会」@文京区役所へ。今日は東京大学大学院原子力国際専攻の シルワ カムパナート (Kampanart Silva)博士が東南アジア原発事情をプレゼン。31歳と若く、国費留学生としてタイから東大へ。いまは帰国して本国で原子力の研究活動に携わっています。今日は2年ぶりの来日にあわせての講演の機会に恵まれました。東南アジア各国の原発を巡る施策を拝聴。中国では既に37基が稼働し2030年には100基にのぼる見込みで国境線沿いの周辺各国とはリスクを巡る共同研究が進められているとのこと。小さな島が点在するインドネシアでは、それぞれの島で電力を賄う小型原子炉の開発が進められており、面積の小さなシンガポールでは研究機関が発足しているとのこと。こうした開発の背景には技術開発を巡る米露中日韓の原発強豪国との関係が欠かせられないことなど拝聴。東南アジア人口6億人圏内のエネルギー需要と日本との関係を垣間見る機会となり、この分野は確実な科学的根拠に基づく大所高所の知見と素人でも分かる安全保障の広報解説そして第三者による検証機関が改めて問われることを強く認識しています。今週は超深地層研究所や核融合研究などエネルギー研修が続きました。すべてが私たちの何気ない日常生活と直結しているテーマですので、引き続きアンテナを張りたいと思います。
岩瀬昇(金曜懇話会・元三井石油開発顧問)
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