【H26.09定例会】② 新市庁舎建設と中心市街地活性化について
▼ 質問(和田直也)
→新市庁舎建設と中心市街地活性化について企画部長にお尋ねをします。
岐阜大学医学部等跡地への移転新築が答申されまして、いよいよその是非をめぐる議論も本格化しつつあります。私もこの間、岐阜市の東西南北、そして、中心部と、いろいろなところで市民の皆さんの御意見をお伺いしました。おおむね建てかえには賛成の意見の一方で、移転や移転先での建て方については、規模、機能のあり方、また、20階という高層化に対する大いなる疑問の声が大変多かったと実感をしております。
移転という答申については、先日開いた柳ケ瀬での出前説明会の席では、本当に移転させることが必要と役所が考えているのなら、市民の声をとりあえず聞いたふりというのではなくて、我々市民を説得するぐらいの姿勢で臨んでほしいといった目が覚めるような御意見を出される方もいらっしゃいました。この間、特に柳ケ瀬を核とする中心市街地での議論が活発化しております。根強い反対の意見もありますし、また、一方で、跡地利用に具体的提案を行い、新たな中心市街地活性化に建設的に臨んでいこうという意見もあります。
私はさきの議会でも触れましたが、本当に移転するとなれば、南庁舎などを含む現庁舎の跡地構想については、市民の皆様の御意見を伺いながら早急に取りまとめることが大切だと考えております。それは仮に新市庁舎が移転となった場合の南庁舎を含む現庁舎の解体と、その後の新たな再開発のその間のブランクというのを極力短くしていくということが中心市街地活性化には大切な要素だというふうに思うからです。企画部長には構想の取りまとめをいつ行うのか、お尋ねをします。
もう一点、新市庁舎そのものについてであります。
20階超という高さにはやはり疑問が残りますし、この点は先ほども触れましたが、どこで御意見を伺っても批判的な反応であります。市民の時代と言われる今日、各地で進む新市庁舎建設というのはいずれも低層階が主流でありまして、フロアの使い方や機能性や防災面においても低層階に最大限の配慮を求めたいと思います。この点はまだ先の話かとは思いますが、移転イコール高層階となることも懸念されるだけに、先行して建設中の「ぎふメディアコスモス」など、敷地内の都合だけで高層化されることのないよう、午前中の堀田さんほどの勢いはありませんが、特に長良川や金華山といった岐阜らしい大切な周辺の景観の調和に最大限配慮するよう、この場をおかりして十分にお伝えしたいと思います。
▼ 答弁(企画部長)
→庁舎が移転となった場合における庁舎跡地活用の基本構想の策定についてお答えをいたします。
中心市街地はまちの顔であり、中心市街地活性化基本計画において、にぎわいの創出とまちなか居住の促進を基本方針として、ハード・ソフト事業をあわせて行われております。その区域内に位置する現庁舎敷地は中心部のまちづくり、さらには、本市のまちづくりに重要な土地であります。そのため仮に庁舎が移転した場合の跡地活用について、多くの方から心配あるいは期待をいただいていることは十分認識をしております。
さきの議員の御質問に市長が答弁申し上げましたように、庁舎跡地の活用につきましては、平成22年度に策定をされました岐阜大学医学部等跡地整備基本計画で第3期の施設整備として想定しております仮称・市民文化ホールや、民間開発による商業施設や大学、居住施設、高齢化の進展の中で今後ますます需要拡大が予想される病院など、さまざまな機能が考えられるため、複合化など、多様な角度から検討する必要があります。本市の活性化につながる整備とすることは当然であり、中心市街地、特に柳ケ瀬の活性化にもつながるようなアイデアを面的に考えていく必要があると考えております。
仮に庁舎移転が決定したとして、跡地についてはおおよそ10年先の整備着手となることから、3年ぐらいをかけまして基本構想を策定することを想定をしております。そのため市民の皆様から多様な意見をいただく1つの手法としまして、中心市街地の商店街や地域住民の方々を初め、市民の皆様と一緒になったワークショップの開催なども考えております。
現庁舎は来年度オープンする「みんなの森 ぎふメディアコスモス」と柳ケ瀬の中間にあり、つかさのまちの整備や高島屋南の再開発等とあわせ、庁舎跡地の整備により、今後は柳ケ瀬から北の中心市街地が大きく変わっていく絶好の機会になると考えております。10年先の整備となる庁舎跡地については5つの視点、1つには、にぎわいの創出、連担につながる都市機能。今後の社会的変化も考慮した長期的な観点。ライフサイクルコスト等、将来負担の観点。幅広い民間活力の活用。公共施設マネジメントの観点からなど、じっくりと時間をかけ、42万市民にとって最大幸福となるような構想を策定してまいりたいと考えております。
▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。
■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中
→庁舎が移転となった場合における庁舎跡地活用の基本構想の策定について、平成29年度末までには跡地活用の基本構想を策定し、平成30年度から34年度にかけ、基本計画と基本設計並びに実施設計を完了します。(企画部回答)