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▼ 質問(和田直也)

→平成21年に策定されました岐阜市緑の基本計画にも記載がありますが、岐阜市が人工的に整備した公園等の緑地面積は、中心市街地ではわずか4%前後という低い水準にあります。今週の土曜日に開通式が予定されております桂の並木道は、こうした低水準の緑地面積を広げる一環と受けとめておりますが、豊かな金華山の緑に甘えのない、良質で快適な都市計画としての緑化、緑被の向上がこれからの都市環境には大いに求められると思います。
そこで、都市建設部長にお尋ねをいたします。
隣接する各務原市では、緑の条例で300平米や500平米以上の民有地において緑化の協議を勧告するなど、かなり小さな規模の土地にまで広げております。確かに各務原市内のコンビニの店舗駐車場の一角に緑地帯を見かけることがあります。ただ、ここまで民間に協力を求めるとすれば、やはり相当の都市戦略というのが必要となりますが、岐阜市の場合は、まずは公共用地でできる緑化、緑被の向上を求めたいと思います。
ちょうど晩秋にかけては市内のあちこちで街路樹の剪定作業が見られます。いよいよ色づく木々の紅葉を前にばさばさとですね、枝を切り落とす姿を嘆く市民の皆様の声、その一方で、沿線住民の皆様からは切り方が足らんという声も聞こえてきます。このバランスというのは非常に難しいんですけれども、やはりこの先は、なるべく樹木の自然の姿に近い形の剪定にとどめると、まあ電柱みたいな木がたまに見受けられますけども、なるべく自然の形にとどめると、あるいはドイツのフライブルク市で見受けられる樹木の里親制度も参考にしまして、より多くの市民の皆様に緑に愛着を持っていただける仕組みが必要だと思います。
また、岐阜市の公共用地はもちろん、国、県が有する道路などの公共用地においても、緑化、緑被が可能な箇所においては岐阜市が主体的に緑地帯や街路樹を設けるということも、今日の環境配慮型のまちづくりへの意識向上も手伝って、市民の皆様の御理解は得られるというふうに思いますが、都市建設部長のお考えをお尋ねします。

▼ 答弁(都市建設部長)

→ただいま御紹介いたしました緑の基本計画では、市民の環境を支える緑の量的・質的向上を基本方針とし、都市公園などの整備充実を図るとともに、市民の皆様や関係機関との協働により、都市内の緑の増進を図ることとしております。特に都心部におきましては、都市のリニューアルと一体的に都市の緑の骨格軸づくりを進めることで、県都にふさわしいにぎわいと魅力を演出する緑の創出を目指しております。そうした方針のもと、JR岐阜駅北口駅前広場や泉の杜・清水緑地、また、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の並木道など、公共空間の緑化を進めているところでございます。なお、国道や県道につきましては、それらが本市の主要な幹線道路を形成しておりますことから、道路の緑化推進を関係機関に要請していきたいと考えております。
次に、街路樹の自然樹形の保全についてでございます。
最近は落ち葉の苦情がふえておりますことから、早目に枝の根元付近から街路樹の剪定をしているところがございます。街路樹にはその木の高さにふさわしい枝の広がりというものがございますことから、今後は樹木本来の姿を生かした樹形となるような剪定を行いますとともに、県道などの管理者にもその旨を理解いただけるよう依頼してまいります。なお、その場合、落ち葉の問題が浮上してくることが予想されます。今後、管理者の役割を整理した上で、市民の皆様の御理解、御協力をお願いしていきたいと考えております。
最後に、市民主導型の樹木管理についてでございます。
これまでも自治会や子ども会などの皆様方には、落ち葉の清掃や樹木への水やりを行っていただいております。そうした市民の皆様の手による樹木管理の活動が継続的に、また、広範に行われますよう制度の周知を初め、市民の皆様が樹木に関心を持っていただけるような方法の検討や支援に努めてまいります。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→中心市街地の緑被向上に向け、公園や広場などへの樹木の植栽やきそんじゅもくのボリュームアップを図る「杜の街・岐阜」推進事業を開始しました。今年度は、中心市街地の3公園において高木等の植栽を計画しています。また、樹木の剪定については、樹木本来の自然樹形とし健全な育成に努めています。(都市建設部回答)

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