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▼ 質問(和田直也)

→今から4年後の2017年、私たち岐阜市民は、織田信長公が1567年に稲葉山城に入城して450年という大きな節目を迎えます。諸説あると言われますが、中国の強固な王朝・岐山から「岐」の字を、学問の祖・孔子の生誕地・曲阜から「阜」の字をいただいて、この岐阜というふうに名づけられて450年という節目の年です。信長が政治、学問、それぞれの一流ブランドから1文字ずつとって岐阜と名づけたまち。金華山の山頂、岐阜城の天守から360度見渡して一体どんな構想を描いていたのか、楽市楽座など最先端の国づくりを進めていた岐阜の地を想像しますと、歴史からというのは常にロマンを感じることができます。
ところで、この450年という節目を50年さかのぼった400年という節目、1967年の岐阜市では何が行われていたのか、ちょっとこの市政資料を探ってみました。ここにも書いてあるんですけれども、この市史を開いてみますと、こういう記述があります。ぎふ信長まつりの起こりは、岐阜商工会議所に岐阜祭り振興会を設けて、岐阜の名づけ親・織田信長の入城400年を記念し、慰霊祭と入城武者行列を行ったのに始まるというふうに書いてあります。つまり岐阜市の祭事として定着をしていますぎふ信長まつりの武者行列こそ、諸説はありますが、この節目に始まったというわけです。このことからも察するに、私は4年後の450年を単なるイベントで終わらせてはいけないと、むしろ450年を境に何か新しいことが始まる節目の年に定めなくてはいけないと考えております。
そこで、市長にお尋ねをします。
折しも2017年は、現在進行中のぎふ躍動プラン・21岐阜市総合計画の最終年度でもあります。岐阜市の次の新たな飛躍を迎える重要な年として、政策として位置づけていく必要があると考えます。実施年度を除けば、準備にかけられる時間というのはもうあと2年ちょっとしかありません。どんな都市ブランド戦略を描いていくか、その基本的な考えをお尋ねします。

▼ 答弁(市長)

→御指摘のように、平成29年・2017年には、織田信長公がこの地に居を構え、「井ノ口」から「岐阜」へ名前を変えてから450年の節目の年となります。「井ノ口」と呼ばれていたまちを「岐阜」に改めただけではなくて、楽市楽座を始めたり、あるいは天下布武の拠点として足かけ10年間にわたってこの岐阜の地で活躍をされたということは、私たちにとっても大変重要な事実であるし、他の都市がまねのできない地域資源、地域固有の資源であるというふうに思っております。
本市ではかねてから信長公を生かしたまちの活性化というものにいろいろと取り組んできております。御案内のとおり、信長サミットでありますとか、信長公が居城をつくったまちの連携会議、清須、小牧、岐阜、近江八幡、ここには安土があるわけでありますが、この4市の連携会議でありますとか、あるいは信長学フォーラム、さらには、信長塾など、いろいろな取り組みをしてきております。また、その一環としまして、織田信長公の居館跡の発掘調査も行いまして、御案内のとおり、金箔瓦が確認され、これは日本のお城としては最初に金箔瓦を使ったのは岐阜城であるというふうに確認をされ、これを私たちの重要な岐阜市の重要文化財に指定をしたところであります。また、あわせまして一昨年の2月7日には岐阜城跡が国の史跡に指定されております。
いずれにせよ、私たちにとってこの信長公、10年間この岐阜の地で頑張ってくれたということは大変大きな誇りだと思っています。これらの平生からの取り組みに加えまして、御指摘のように、入城450年を迎える2017年にはですね、やっぱり1つ大きな節目の年として、さらにこの信長公を活用したまちづくりについてですね、もう一つ拍車をかける重要な転機になるかというふうにも思っています。
小牧市が信長公が小牧城を築城して450年ということでお祝いをしておられまして、私も参加してまいりましたが、さまざまな取り組みをしておられました。私どもも450年という節目の年に何らかの記念行事を行い、御指摘のように、それが一過性の行事に終わることなく、将来に持続可能な取り組みとなるようないろんなことを考えていきたいと、おっしゃるように、あと2年、3年しかないスパンの中でいろいろ考えていきたいと思っています。
例えば、これは1つの知恵、アイデアではありますが、信長公は安土城に無数のちょうちんをともしまして、今で言うとイルミネーションということでありますが、真っ暗な中にお城を浮かび上がらせたとも言われておりまして、このちょうちんを見ようということで多くの人々が群れをなして見物をしたというふうにも伝えられています。それらを生かして、岐阜市の伝統工芸であります岐阜のちょうちんをまちなかに掲げるという光のイベントなども、例えば、1つの例として、まちも盛り上がるし、また、ちょうちんという業界も盛り上がっていくんではないかということも考えたりしております。こういういろいろな知恵などを皆さんから出していただいて、それを持続可能な形でこれを続けていけばいいんではないかと、こういうふうに思っております。
ブランドイメージを、信長公というイメージをですね、岐阜市としてもこれからもしっかりと強く発信をし、また、浸透させていきたいと思っております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→平成26年7月に庁内組織である「信長公による岐阜市活性化推進会議」のもとに「信長公入城及び岐阜命名450周年プロジェクトチーム」を設置し、「信長公=岐阜市」の都市ブランドイメージを発信するため、周年事業を検討しています。(企画部回答)

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