gikai_H23_09

▼ 質問(和田直也)

→今議会上程の第72号議案にあります「スマートシティ実証事業・予備調査」についてです。スマートシティ、この構想については、前回の質問でも取り上げましたが、市長のブレーン機関である都市経営戦略会議でも度々議論され、構想実現に向けた例えば太陽光、地中熱、バイオマスなど数多くの再生可能エネルギーの実用化に向けて、今や全国の自治体そして国を挙げて、その可能性が議論されています。中でも、自治体においては、地理的条件などの地域特性に配慮をし、どの技術を導入するのか、その議論が進められています。

今回の補正予算においては、岐阜市は太陽光と地中熱を中心に今後の可能性を探る内容となっています。一方、国においては、環境省や経産省、農水省などを中心に、特に農水省においては、バイオマスの可能性に注目し、東日本大震災の被災地における再生可能エネルギーの導入においても、これを推進しようとしています。バイオマスは、特に岐阜大学の応用生物学の部門を中心に、国においてもこの岐阜地域における技術開発に注目が寄せています。

市長におかれましては、先の議会において、バイオマスについても研究検討を進めていきたい旨、答弁を頂いていますが、いよいよ実証実験事業というこの段階において、残念ながらバイオマスは外されました。これは現場レベルでの判断だということを先日担当者からも伺っています。

優れた技術は、実用化されて初めて社会に役立つ技術となります。政治の役割は、その可能性に光を当てることだと思います。岐阜市としてこの段階でバイオマスを外したことについて、市長はどう考えておられますか?或いは、どんな条件が揃えば、バイオマスにも可能性という光を当てていただけるでしょうか?市長のお考えをお尋ねします。

▼ 答弁(市長)

→バイオマス等、私もいろいろとこの間、研究してまいりましたが、バイオマスといいましても、まず、どういう資源をバイオマスにするのかと、熱量の問題とかいろいろあります。生ごみだけではなかなか熱源としては難しいだろうという議論もあります。肥料等としてはいいわけであります。いわゆる堆肥としてはいいわけでありますが、いわゆるバイオマス、いわゆるエネルギー源として利用する場合の生ごみのあり方でありますとか、あるいは資源が安定的に供給されるかとか、あるいはエネルギーが安定的に供給できるかとか、さらには、費用対効果の問題もあります。こういうことなどもいろいろとですね、いろんな側面から研究をした上で、このスマートシティ岐阜構想におけるバイオマスの位置づけというものを考えてまいりたいと、こういうふうに考えています。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→平成24年度、庁内に「岐阜市バイオマス利活用研究会」を設置し、事業化可能な手法の検討に着手しています。一方,環境と共生するビジネススタイルの実践として、エコオフィス運動やクールヴィズの推進など、エネルギーを消費しないスタイルの推進を行っています。(自然共生部回答)

IMG_2071