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▼ 質問(和田直也)

→先の6月議会において「フードデザート問題と中心市街地活性化」についてお尋ねしました。フードデザート、すなわち食の砂漠という問題は、1970年~90年代にかけて、スーパーの郊外進出が顕在化したイギリスやアメリカなどにおいて指摘された問題で、旧市街における中小規模の生鮮食料品店舗の減少で、クルマを持たず、郊外のスーパーなどに通えない貧困層や高齢層を中心に、彼らの健康問題にまで発展した社会問題として、海外の都市でも指摘されていますが、日本の地方都市でも郊外化が進む典型的な現実問題として降りかかっていると思います。6月の議会質問では、誘導的な政策として、生鮮食料品店を扱う店舗をはじめ、定期的な「朝市」の開催を提案しました。これに対し、商工観光部からは、「高齢化が30%を越えている中心市街地を中心に、改善に向けた店舗調査を行ったところ、日用品や買回品を扱う店舗を望む声が多いことがわかったので、今後、この調査を活かして空き店舗対策の補助金支援などを展開していきます」との答弁を頂いています。
こうした質問・答弁にも関連して、先般、JAぎふの皆さんのご協力を頂いて、柳ヶ瀬商店街の皆さんと一緒に愛知県新城市の軽トラ朝市を視察させて頂きました。商工観光部、農林部の皆さんも同行されておられます。この視察を受けて、今月にはJAぎふのご協力を頂き、柳ヶ瀬商店街の受け入れ体制が整う形で柳ヶ瀬本通りにて「朝市」の開催が予定されています。とれたての新鮮野菜、まさに地産地消の一策として、あわせて柳ヶ瀬活性化の一策として、新たな取り組みが始まります。地元の皆さんや農家の皆さんも開催に向けた様々な準備作業に熱心に取り組まれているところです。
私は、市役所が行う具体的な商工政策とは、現場に出向き、一緒に汗を流すこと、これが商店街活性化という分野には特に通ずる考え方だということを、私は柳ヶ瀬のまちづくり活動に携わる中で、素直に感じています。道路管理者、県警への手続き、自分の商店を切り盛りする本業を抱える中で、商店街の皆さんはあちこち走り回っています。折りしも、お年寄りに“ほんまもん”をお届けしたいと行商を起業した若者も現れています。ぜひ商工観光部としても、昨日の高橋正議員の産業祭とまでは言いませんので、商店街活性化の一策として側面的な支援・協力をお願いしたいと思いますが、商工観光部長のお考えをお尋ねします

▼ 答弁(商工観光部長)

→柳ケ瀬本通りにおきましては、柳ケ瀬商店街とJAぎふとの協働により農産物の朝市の開催を計画されておられます。その1回目が12月18日に柳ケ瀬商店街の柳ぶら楽市の中で開催されるとのことでございます。この朝市の開催に当たっては先進地の視察を初め、商店街の店舗についてや出店者との調整など、関係者の皆様の熱意ある取り組みが開催に結びついたものでございます。
また、朝市の開催は農産物の地産地消を推進するものであり、地産地消立市を進める岐阜市にとっても合致した取り組みであるとともに、中心市街地における高齢化に伴う買い物弱者対策や、いわゆるフードデザート問題といった社会的課題の解決にもつながっていく試みであると考えております。
この事業につきましては、商店街の自主的な活動の一環で開催に至ったものであり、今後の商店街活動の先例になるのではないかと考えております。したがいまして、商工観光部といたしましても、朝市開催に係る庁内関係部署との調整や、商店街の協議への参加などの側面的なサポートとともに、市の情報媒体による積極的な情報発信など、可能な限りの支援を行ってまいりたいと考えております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ ○ 達成・実現
→平成24年8月、岐阜市商店街振興組合連合会が、身近な商店街販売促進事業の「まちなかステーション神六」を開設しました。岐阜市としては、事業補助による支援を実施するとともに、記者クラブのほか、イベントに際して市広報などの媒体を通じてPRを図っています。このほか、不足業種を埋めるための空き店舗対策事業の補助制度が有効に活用され、フードデザート問題が改称される店舗の出店につなげていくよう努めています。

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