【H20.09定例会】③ 生涯学習と人材のマッチング機能について
▼ 質問(和田直也)
→岐阜市では、「長良川大学」という生涯学習講座が展開され、この間、団塊の世代の新しい生きがいの居場所としての機能も付加され、今後ますます地域に根ざした人材育成が進むことを願っています。
そこでお尋ねします。長い時間をかけて、またお金をかけて開いている長良川大学の講座です。そこで学び得た情報や知識、技術などなど、あらゆるノウハウは、次の世代へ還元していけるような仕組みが必要な時期にきているように思います。つまり、長良川大学には卒業も必要であり、ついては卒業資格制度が必要となってきていると思います。生涯学習がその名の通り、生涯学習で終わらないよう、今後は有資格制度などを設け、その有資格者、すなわち新たな指導者たちによる「バトンタッチ」のできる人材育成も大切にしてほしいと思います。また、指導者を望む他部局との間において、例えば、教育委員会所管の青少年会館等で行われているサークル活動の指導者として、あるいは学校の課外学習の講師としてなど、既に人材バンクとしての市民参画部には、今後部局間におけるマッチング機能も求められると思います。こうしたマッチングへの対応も踏まえ、現在の取り組みと今後の方針を市民参画部長にお尋ねします。
▼ 答弁(市民参画部長)
→岐阜市では、平成8年度に「生涯学習都市宣言」を行うとともに、生涯学習基本計画を策定し、これらに沿って生涯学習の環境整備に努めてきました。
一方、基本計画の策定から10年余りが経過し、さまざまな地域課題に対処するためには、生涯学習で学んだ成果を地域づくり、社会づくりに生かしていただくこともまた、大変重要となっています。
具体的な取り組みでは、昨年度スタートした「団塊の世代のための市民講師養成講座」は、議員ご指摘のように、それぞれの分野で培われた経験やノウハウ、技能などを次の世代へ還元・バトンタッチしていくため、効果的なコミュニケーション技法やプレゼン能力を養っていただく連続講座です。昨年度は58名の方が受講され、そのうち講師として登録いただいた方々のプロフィール集を作成し、市内50箇所の公民館等へ配布をしたところです。今後も活動の場を広げていただけるよう関係部局と連携を図り、情報提供をしてまいります。
また今年度からは、NPO団体の活動を紹介し、市民活動へのきっかけづくりやマッチングを図る講座、あるいは地域のまちづくり課題の解決を図る手法について学ぶ講座をそれぞれ開設し、まちづくりに参加いただけるよう、現在企画を進めています。
▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。
■ 進捗度評価 ・・・ ○ 達成・実現
→ 団塊世代のための市民講師養成講座を実施しました。2008年度は受講生38名に対し、修了者が26名、生涯学習センターへの登録は9名となっています。養成講座を修了した市民講師の支援については、岐阜大学准教授とともにフォローアップ研修を開催しています。このほか、セカンドライフの居場所づくり講座として、岐阜市とNPO法人との協働事業によって、定年後の居場所としてボランティア活動やNPO活動を紹介する講座を開催しています。(09年09月現在 – 市民参画部 回答)