【 アーティストが芸術活動で生活できる岐阜市へ( 17/07/21 fri )】国土交通省の都市圏参考資料には、サービス施設の立地する確率が50%~80%となる自治体の人口規模一覧表が公表されています。例えば、郵便局は概ね人口500人規模に1つ、喫茶店は人口2,500~7,500人規模に1店舗、ハンバーガーショップは人口27,500~47,500人規模に1店舗、百貨店は人口275,000~375,000人規模に1店舗などです。さて、地元で活躍中の音楽家・波多野有紀さんのコンサートへ。波多野さんは、かつて梶原知事時代の「夢おこし県政」による「岐阜発の芸術文化振興策」の一環で、県がコーディネートした留学支援制度によりハンガリーのリスト音楽院で学び、いまは音楽教室を開きながら地元の岐阜市を拠点に活動しています。地方創生はいろんなテーマが語られていますが、アーティストが本業の芸術活動で生活し続けられる環境づくりは、梶原前知事が夢描いた地域づくりにも重なるテーマで、中核市規模の岐阜市にとってとても大切なテーマだと考えています。先の資料では職業別の一覧表は提示されていませんが、少なくとも博物館や美術館、音楽教室など拠点施設の立地は、概ね岐阜市規模の人口ではクリアしています。これからの岐阜市のために、多様な価値観を世に生み出すアーティストたちが活躍し続けられる仕組みづくりについて、研究を積みたいと思います。波多野さんのコンサートもひきつづき定期的に開催される予定とのことで、こちらも応援し続けたいと思います。
余談:ところで、先の資料には、スタバだけ固有名詞で記載されています。概ね人口175,000~275,000人規模で1店舗。岐阜市内にはロードサイドに2店舗とまちなかに2店舗の計4店舗ですから、人口規模以上の出店がみられます。国交省に「どうしてスタバだけ固有名詞なんですか?」と質問したら「なんででしょうか、グローバルスタンダードだからでしょうかね…。」との回答でした☆(写真は各務原市の草叢BOOKS内のスタバです)