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→先週の市長後援会で市長が話していた「新庁舎は概ね元通りの中高層庁舎になりそうです」とのコメントが、このところ気がかりです。今春、プロポーザル方式で選ばれた佐藤総合計画さんは、参加した事業者4社のうち、技術点は3位だったものの、見積額はじめ総合点で最優秀となり、正式に設計事業者として審査委員会より選定されています(http://www.city.gifu.lg.jp/21890.htm)。その原案が添付写真の通り9階建ての「低層庁舎」でした。しかし、デザインコンセプトの方舟に対する疑問やその後の庁舎敷地面積の拡大により、この半年の行政側との協議の過程で当初の環境から大きな変化がありました。ただ、防災・環境・ユニバーサルデザイン等、いわば当たり前となりつつある今日的なコンセプトをきちんと揃えた上で、「岐阜らしさ」という、残る重要な地域性を強調するとすれば、やはり美的センスをはじめとする建物の外観(特に高さの点)・周辺との景観調和ではないかと思います。入場者数などからも順調な滑り出しとなっているメディアコスモス(建設予定地隣接)も「オシャレ」など、やはり美的センスから特に若年層からの支持が高いと実感しています。また、建設予定地すぐ南側で新築された岐阜地方裁判所も、設計者のホームページでは、周辺との景観調和を強調されています。岐阜らしい景観を大切に守る風致地区指定を受ける金華山や長良川などを目の前に、なぜここで高層庁舎なのか。11月議会にも公開予定の基本設計パースが当初の「低層庁舎」から本当に大幅変更されるならば、審査委員会の選定プロセスの重要性からしても、見積額等も含めてきちんと質していきたいと思います。佐藤総合計画さんには、プロポーザルという、いわば勝負で「低層庁舎」の提案に臨んだ当初のポリシーを大切に、今後の行政側との協議に臨んで頂きたいと思います。