【 香蘭グリーンパークと岐阜市立大学構想( 25/12/07 sun )】岐阜市香蘭はかつて旧国鉄の貨物駅でした。ここに三越百貨店が進出し、#岐女短 が移転するなど華々しい構想や計画が持ち上がっていたのは1990年代のことでしたが、その後、地域商業施設 #オーキッドパーク として #岐阜市 (土地を管理)と #エディオン (建物を管理)が20年定借を結び、この間20年の定借期間を経て更に10年延長、今に至っています。

当初は20年の定借期間切れの際は更地返還という取り決めでしたが、そのタイミングで岐阜市側に土地利用の方針が定まっていなかったことで、今回の10年延長となっています。しかし、このほど #岐阜市立大学 構想の中でキャンパス候補地となったことから、先の #岐阜市議会 の答弁でも次の定借切れの後にはエディオン側から建物の無償譲渡を受けた上、新大学のキャンパスとして利活用するとされています。

先立ち6月の市議会定例会では、隣接する #香蘭グリーンパーク の改修が補正予算として議決されました。これは長年の地域要望であった軽スポーツ広場(スケボーやバスケ等)とオーキッドパークの大階段と一体的利用を想定した多目的広場の大きく二本立ての改修で、芝生広場や緑地帯は極力維持する計画です。国費8割で実施されます。毎月開催の「みんなの知恵カフェ(県政+市政報告会)」にも市担当者に出席頂き、地域の皆様から頂いたご意見ご要望も反映された設計図となっています。12月から工事が始まり、来春3月頃にリニューアルオープン予定です。公園と建物は本来別物という扱いですが、現在の建物の形状を大きく意識した改修となります。

ということで、上記の先行投資が6月議会で提起されたのが、後に公表された8年後の岐阜市立大学キャンパス候補地との調和という意味でも理解するところです。今後は既存の商業施設(生鮮食料品店舗やカフェ、文化施設等)が四半世紀に渡り地域に定着していることを受けて、どの程度継続運営されるか岐阜市側との調整に注目していますし、地元中の地元ゆえ必要な調整も出来たらと思います。

加えて、私として都心キャンパスはより柳ヶ瀬に近い草潤中の場所や旧高島屋の利活用などを期待していましたが、岐阜市の今回の方針に基づいて、オーキッドパークは駐車場が十二分に整備された建物ゆえ、都心への波及効果が限定的になると思われるだけに、こちらも今回の岐阜市議会で話題になっていましたが、大学機能の移転が「単なる移転」に留まらず、長年の懸案である #柳ケ瀬 をはじめとする都心再生にどう作用し得るのかという観点からも、市の追加的な取り組みに注目していきたいと思います。