【 いざ手をとりて…徹明小と木之本小が閉校( 17/03/18 sat – 19 sun ) 】人口減少・少子化に伴う公共施設統廃合は必至とは理解しつつも、いざ「母校」という故郷の統廃合、それに伴う閉校となればやはり淋しいものです。こうした調整の最大の立役者は、失われる側、刻まれない側の「変わること」を「受け入れる」度量・寛容性だと深く学んでいます。今回、統合小の場所と名称を巡り、徹明・木之本両地域ともにその立役者となりました。昨日18日は徹明小の、本日19日は木之本小の閉校式がそれぞれ挙行され、両校ともに式典を見守りました。
母校の木之本小は、昭和13年に岐阜市の市街地拡大に伴い徹明小・本郷小・本荘小校区の一部が分離して形成されました。その時も子どもたちの良好な学習環境づくりが第一義でした。「室津町(現在の木之本小校区)の子は、来年から新しく出来る木之本小に通います」と担任の先生から告げられた当時の子どもたちの「淋しい。でも楽しみ」との素直な心境が綴られた記録も記念誌に残されています。いつだって私たちは時代の求めに応じた環境をつくり、その変化に対応する寛容の心を持ち、手を取り合うことが大切です。まさに今こそ「いざ手をとりて」木之本小の校歌にも刻まれた建学精神であるこのフレーズを、また徹明小の「明に徹する」140年の歴史と伝統を新学校へと継承する時です。全ての先人に敬意と感謝を以て、地元市議として両校の閉校を見守りました。
本日の閉校式イベントでは、今日のために木之本小の校歌を練習し演奏してくれた県岐商吹奏楽部の皆さんにも心から感謝しました。春から開校する統合小に引き継がれる徹明小エンジョイバンド、その良き先輩指導者として、引き続きお力添えを頂く機会を得ることになります。また、統合小「徹明さくら小」にちなみ、最後には「さくらんぼの木」が子どもたちの手によって植樹されました。つぼみもふくらんで、間もなく桜の花ひらく季節。あたたかく、さわやかな学校が生まれる、そんな明るい気持ちを抱いた2日間となりました。