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▼ 質問(和田直也)

→先の質問にも関連しますが、児童減少と高齢化が著しい岐阜市の中心市街地では、ここ数年の間に小学校の統合が相次いでいます。目下、両校の統合計画が進められ、私も議員として側面的に関わる中、地域の将来をかくも真剣に見据え、どうあるべきかを語る地域の皆さんの姿に触れるたび、未来を想うその気持ちと調整される姿に、心から敬意を表したいと思います。

そんな中、平成28年度の統合小開設に向けて、タイムラインが迫ってきています。調整役の筆頭としてこの問題を預かる教育長として、新設統合小にどんなヴィジョンを描いているか、ハード・ソフトの両面から、子どもたちを取り巻く地域の円滑な意思疎通の環境づくりをどう形成するかも踏まえながら、考えをお尋ねします。

▼ 答弁(教育長)

→公教育としての義務教育は、どこに住んでも同じ水準の教育を提供するという使命があると同時に、あくまでも地域に密着した地域の中の特色ある学校という一見矛盾した特性の中で成立しております。地域の特色ある資源を最大限活用して子どもたちに最高の教育環境を整えようとする意思は、どこの学校であっても同じことです。学校という場所は個性豊かな子どもたちがぶつかり合い、響き合いながら社会性を身につけていくところです。グローバル社会にあって、子どもたちにはコミュニケーション能力や自分で考え解決する力が私たち以上に強く求められてきています。こうした未来を力強く生き抜く力を身につけることができる魅力ある学校にしていく必要があります。そして、統合は最大のチャンスと捉えています。
そのための柱の1つとして、新設校は岐阜大学教職大学院と連携した研究開発校の指定を進めております。大学院の教官を初めとするスタッフが子どもの学力や生活の傾向を分析し、指導に生かしていきます。この制度によって学力向上はもちろん、コミュニケーション能力、生活全般の育成が期待できます。また、教員を目指す学生も教育実習生として受け入れ、3年に一度研究発表会を開催するなどし、教育実践を深めていく学校になります。そうした研究により子どもたちの育ちに直接的につながることが期待できます。
去る10月8日、11月1日には、徹明小学校と木之本小学校の保護者の皆様を対象に、この研究開発校のイメージをつかんでいただくために、同様の趣旨で取り組んでいる教育実習校の長良小学校見学会を実施し、38名の保護者に参加いただきました。「明るく伸び伸びし、自分の発言がしっかりできるので驚いた。」という感想がある一方、「人数が多く、自分の子どもがあのような中でやっていけるだろうか。」と心配する声もございました。参加していただいた方のうち87%から「とてもよかった。」、または「よかった。」という感想をいただいております。
岐阜市の中心部に魅力ある学校をつくり上げることは、教育立市を掲げる本市としての価値をさらに高めることになると思いますし、岐阜市の顔になるようすばらしい新設校にするための準備を進めてまいります。そうした新設校にするために、地域やPTAの皆様の協力が前提となります。必要な改修をして予定どおり平成28年4月に開校できるように御説明し、御理解と御協力を求めていきたいと考えております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→平成28年4月の統合は1年先送りすることとなり、平成28年度より「校名部会」を開催しています。平成29年4月の開校に向け、最終調整を進めています。(教育委員会回答)

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