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▼ 質問(和田直也)

→早稲田大学との連携についてお尋ねします。11月30日付の読売新聞、12月2日付の毎日新聞にそれぞれ掲載がありましたが、去る11月29日「メディアコスモス」において、岐阜市と早稲田大学の初めての共催企画「岐阜市未来エンジニア・ロボットワークショップ・実寸大ガンダムを動かす方法を考えてみよう」が開催されました。折しも、早稲田大学では中部地域産業振興研究所を設置され、文理融合の地域連携を進めようと構想を持っておられるようです。学術的・人脈的な広がりを持つ大学との連携は、岐阜市の子育て教育や産業振興で大変有意義なものと考えます。今後、例えば岐阜市と学術協定を結ぶことにより、子どもたちにこうしたノウハウに触れる機会を継続して提供することや、岐女短での講師や地域連携専門の研究員として招聘するなど、今回のご縁をどう繋ぐかが大切かと思います。早稲田大学との今後の連携のあり方について、市長の考えをお尋ねします。

▼ 答弁(市長)

→早稲田大学との連携についての御質問でありますが、このところの経済情勢を俯瞰いたしますと、中国などの新興国の経済の減速、あるいは関税や投資など、新しいルールとなるTPPの大筋合意、また、ASEANによる経済共同体の発足など、日本を取り巻く環境は大きく変わろうとしております。
また、国際化の流れに対応した大学教育や入試改革が進められておりまして、岐阜市では教育立市の推進において、国に先駆けた小学校の英語教育の拡充、理数科教育の推進など、5年先、10年先を行く教育を目指しているところであります。
時代の変化は激しく、市民の価値観も高度化、多様化し、また、まちづくりや産業、教育、文化など、さまざまな分野において、より幅広い知見や考えが行政に求められ、高度で先駆的な知恵を持つ高等教育機関の活用など、大学等との連携はますます重要になってくるというふうに思っています。
岐阜市におきましては、平成21年の2月に岐阜市と岐阜大学との連携に関する協定を締結し、岐阜市の発展と岐阜大学の地域貢献という共通の目的のもと、まちづくりや産業の活性化、教育など、6項目で連携を進めております。
こうした中、早稲田大学の協力を得まして、先月の29日、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」で人気アニメ「ガンダム」のような「巨大ロボットを動かす方法を考えてみよう」という題目で、中学・高校生対象のワークショップが実施をされました。私もワークショップの模様を拝見いたしましたが、七、八人の大学関係者による熱のこもった指導もあり、生徒たちの目が大変生き生きと輝いていたことが印象に残りました。理数科教育を進めます本市におきましても、大変参考になるカリキュラムだとも思いました。
議員御案内の早稲田大学は、知名度はもちろん、先進的な教育や多岐にわたる研究が進められております。また、当大学はスーパーグローバル大学として国のほうから文部科学省の選定を受け、大学の国際競争力を高めるべく努力をしておられます。
そして、私が有識者として選任をされました教育再生実行会議におきましては、早稲田大学総長の鎌田 薫氏が座長を務めておられまして、教育について意見交換をしているところであります。
今回は、ロボットをテーマとして机上での頭を使ったワークショップであり、岐阜市の生徒の学習意欲向上にもつながるものではありますが、今後は手や体を使ったワークショップなどの開催もおもしろいのではないかと感じたところであります。
いずれにいたしましても、これまでのさまざまな大学連携の状況も踏まえ、早稲田大学との連携の可能性について検討していきたいと、こういうふうに思います。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ ○ 達成・実現 
→「平成27年11月」ワークショップ開催:巨大ロボットを動かす方法を考えてみよう(市民参画部ぎふメディアコスモス事業課)
→「平成28年2月」国際社会で活躍する人材育成について、鎌田薫総長と細江市長との対談番組を放映。

今後も各種企画・事業について連携を検討していきます。

(企画部回答)

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