【 新庁舎基本設計 ♪（ 16/03/29 tue ） 】岐阜市新庁舎基本設計が公開されました。あわせて１月のパブコメに対する岐阜市の考え方も公表されました。建物の各部局の配置やユニバーサルデザイン、防災機能をはじめ、熟慮を重ねた設計については敬意をもって資料を眺めています。ただ、今日の総務委員会では、今月行った本会議質問や委員会審査での質問を踏まえ、最も論点となりうる建物形状について、３点意見しました。
① 昨春プロポーザル方式で選ばれた設計者・佐藤総合計画の９階建ての低層庁舎・原案（技術提案書）を一般公開せず、一方で「１０階・１２階・１４階・１６階・１８階・２０階」の６案（添付写真の通り）を佐藤総合計画に作るよう求め、そもそも建物形状の大幅変更を行ったプロセスがクローズドであった点
② パブコメでも意見の多かった高層化による日影に対するメディアコスモスへのシミュレーションは原案との比較が示されたものの、イニシャルコスト、将来のランニングコスト、機能性という点からの原案との比較検討結果を何も示さなかった点
③ 昨秋に公表した１８階建ての基本設計案については、建物パースがファジーなまま今日の公表に至り、結果的に「白」を基調とする新庁舎の色彩についても、今後の検証や開かれた中間報告会などを行う予定がない点
こうした点を踏まえ、「百年の大計」と繰り返し説明する大型事業にしては、誠実さに欠く岐阜市の進め方に疑問を呈しました。全国各地の視察も踏まえながらこの１年間の進め方を眺めていて、プロポーザル制度の限界も感じたところです。しかしながら、この事業を遅滞なく行う重要性も確かなところです。苦渋の思いで新年度からの実施設計の進捗を見守りたいと思います。（基本設計の詳報は岐阜市のホームページをご覧ください→）http://www.city.gifu.lg.jp/25662.htm
