→朝の街頭演説後のモーニングで新聞を広げています。今朝の日経「春秋」には、僕の好きな随筆家(物理学者)寺田寅彦の子どもの頃のエピソードが書かれています。算数の苦手だった寅彦少年が夏休み、中学教師の自宅に通い、根気よく教えてもらったとの思い出話。OECD(経済協力開発機構)の調査では、日本の中学教員の勤務時間が最も長いと判明したとのこと。確かに、日常の授業以外にも部活動顧問や書類作成、保護者対応や地域との接触、朝から晩まで日本の先生は忙しい。実際に、中学教員の身内を間近で見ているだけに、生徒だった頃の先生像は、いつの間にか先生主軸の姿に僕の見方も変わっていることに気づかされます。
そんな中、先日は市役所近所の道ばたで中学時代の社会科の恩師とバッタリ再会。成人式以来でしたから、実に十数年ぶりです。「H先生!」と声をかけると「お、和田君!気づいてくれたか」と応じてくださいます。今は市内の中学校校長としてご活躍とのこと。「君も先生なんだから頑張れよ」との激励。ちょっと意味は違うセンセイの仕事では、市議会文教関連の予算説明に訪れる市職員さんの中に、市教委に出向しているかつての恩師の姿もしばしば。そんな場面になると、生徒当時の感覚が戻り、何となく質問し難い境遇になることも…。恩師はいつまでも恩師。頭を下げながら、今日も一日スタートです。