【 都市の品格と熱源 ( 25/07/04 fri )】#岐阜新聞社 企画による「未来の岐阜市都心を語らう座談会」として、同社の杉山幹夫最高顧問と柴橋正直市長、議長三者鼎談の機会を頂きました。#岐阜城楽市#岐阜城 周辺再整備、#柳ヶ瀬 広場や #金公園 、岐阜市文化センター改修計画、#岐阜駅 #名鉄岐阜駅 周辺の再開発や #トランジットモール 交通社会実験の今後についてなど、あっという間の1時間でした。

私からは、岐阜市が柳ヶ瀬で進める空き店舗対策としてのリノベーションまちづくりに関連し「柳ヶ瀬そのものの再定義=柳ヶ瀬リノベーション」について提案しました。主に中高年層が語られるように、高島屋や長崎屋、近鉄百貨店等をシンボルとして、買い物の集積地としての従来の熱源要素が失われたいま、一方で若い世代には子育て支援施設 #ツナグテ#サンビル など、高島屋閉店後も利用者数や来街者数に特段影響が出ていない事例を挙げながら、今後はあらゆる世代にとって目的明確な施設や機能(催事)集積による新たな熱源創出が重要ではないかと問題提起しました。その一例として、岐阜市が旧長崎屋という大型空き店舗を公共空間として利活用する #柳ヶ瀬広場 整備が地元民意に押されて進む中、旧高島屋の今後については「教育(今日行くところがある=居場所)と教養(今日用がある=出番・役割がある)」の要素を取り入れていく候補地の一つとして、具体的には #岐女短 の四年制化に伴う都心キャンパスの立地可能性について期待している旨を話しました。こうしたテーマ明確な熱源創出こそ、柳ヶ瀬再定義=柳ヶ瀬リノベーション、ひいては都市の品格=都市の顔(オシャレして出かける空間)に繋がっていくものと思います。

また、このほど江崎知事が提唱した岐阜県の #LRT 構想については、長年の岐阜市の道路政策もあり都市機能が分散した中で、広域交通としての県主導 #LRT が県道沿いで構想され、今後検討会が展開されていく過程において、岐阜市が描く都市マスタープラン(行政ゾーンとしての司町周辺、賑わい要素としての柳ケ瀬や駅周辺、観光地域資源としての岐阜城・岐阜公園周辺)などの岐阜市の都市計画とも連携していくことを期待していますとお話ししました。

最後に、柴橋市長が打ち出す岐阜城など地域資源を活用したまちづくりに触れながら、信長公が「岐山王朝」から「岐」を、孔子の生誕地「曲阜」から「阜」を採り「岐阜」と名付けたことから、天下布武を発した稲葉山(金華山)山頂より、この地を「政治と学問のまち」にしようとしたのではないか、という歴史のロマンに浸りながら、情報が集まる「県都」の強みを活かし、他県からも集まる市立大学構想を「学問」の部分として磨き上げ、ひいては地域経済を創る都市の品格として育んでいくことを期待しますと話しました。

岐阜新聞7月31日掲載予定です。