【 処理水の科学と日本の情報戦( 23/10/02 mon )】11年前から隔月で開催している異業種勉強会 #GIFUプラットホーム懇話会 の第65回勉強会を各務原市の #湯癒草々 で開きました。今回は岐阜市加納在住の #関西外国語大学 英語・デジタルコミュニケーション学科長 #水野義之 名誉教授にご登壇頂きました。テーマは「処理水の科学と日本の情報戦」、元職が東日本大震災・原子力災害伝承館の研究員だったこともあり、時事問題として上記の知見を伺いました。

How safe is safe enough? この問いには定量的に科学にしか答えられないが、科学だけでも答えられない、という永続的な問いかけから講演は深掘りされました。

今回の処理水の世界標準に照らし合わせた科学的な安全性は当然とするものの、これを発信することとは全く意味が違うとの指摘から、まずは2016年のケンブリッジアナリスティカ事件を契機にターケティング広告・個別最適化に注目されたことを紹介されました。次に、日本人8000万人の情報がLINEを通じて中韓サーバーにおいて見られ放題という実態と2021年のLINE謝罪の記者会見、総務省の行政指導が行われたことなど踏まえられながら、日本人は情報リテラシーそのものを高めなくてはならないということをご指摘いただくと共に、政治戦略・不作為の罪であるとの強い指摘もされました。

今回の勉強会には、オンラインで東京からアクセス頂いた元 #三井石油開発 顧問でエネルギーアナリストの #岩瀬昇 さんからも発言を頂きました。「小さな安心を重要視するために、大きな安心を見落としていたのではないか」との指摘には、日頃の情報発信の心がけからして、少々目が覚める感覚を得ています。

さて、そんなこんなで、今回は日本人の情報リテラシー、エネルギーリテラシーを高めていくことが非常に重要であると再確認しながら、さらに研鑽を積みたいと思う月初め、勉強の秋のスタートとなりました。引き続きご近所のご縁を頂きましたので、水野教授から色々学ばせて頂きつつ、ひきつづき情報プラットホームを構築していきたいと思います。