【H20.06定例会】① 市岐商と立命館岐阜高校構想について
▼ 質問(和田直也)
→市長は様々な折に「天下布民」、「民意に委ねる」ということを述べておられます。私は、市長がその手法に則って市政を運営するならば、同じ市民の皆様の代表であり、最終意思決定機関であるこの議会においても、オープンな形で議論が進むような仕掛け、例えば「立命館が来ることで岐阜市はこうなると思います。皆さんいかがですか?」と、強力な形でご自身の岐阜市の未来像を示し、そのために必要な情報をオープンにし、オープンな形で議論を進めるための「場」を設けてほしいと思います。それができるのは、政治家としての市長しかおりません。
私たち市会議員は、どの議員さんも数千単位で選ばれた市民の皆様の代表として、多様性が担保される議会という場に身を置いています。したがって、ここには多様な意見があって当然であり、この問題について市民の皆様はどうお考えなのか、市岐商の関係者はどうなのか、そしてそれに加えて、例えば立命館が何を考えているのか、岐阜市で何をしたいのか、その構想や提案を直接聞いてみたい。そう思う議員がいても、それはごく自然なことです。そのためには、理事者側、市長の方針が明確でなければなりません。
改めて、市長は、この42万県都・岐阜市、その市民の皆様、かつ理事者側の代表です。そして、市長は理事者側唯一の政治家です。その市長が、この議場で、この岐阜市をどうしたいのか!「私はこうしたい!」と、そのビジョンに自信を持って堂々と大いに語り、オープンな形で提示し、その上で議論が進みますよう願うものです。
この季節は梅雨空、何かと曇り空ではありますが、ぜひ、スカッとオープンに開かれた議論が展開されますよう、青空が広がるまちへ向けて、その環境整備に着手して頂きたい、そんなふうに思います。
▼ 答弁(市長)
→議員のご指摘は、ごもっとものことだと思います。自由な形で、開かれた形で議論が進むということは大事であります。そのための指針として、一昨日岐阜市長としの(立命館誘致の)所信を表明した次第です。
21世紀は、ものづくりの時代だと言われています。そのためには理数系教育が大事であり、また国際社会を展望した国際化教育を二大特色とする学校を岐阜市で展開したいという立命館の熱い思いは、本市が目指す教育立市への取り組みにご理解をいただけたものと大変嬉しく思っています。また、少子化に伴い、岐阜県内の高校の統廃合が進む中、中高一貫の高校が新たに進出することは、今までにない競い合いによる教育レベルの向上を生み出していくことが期待でき、優れた人材の育成に期待しているところです。
立命館からは地域貢献策として、社会開放施設を設置し、市民の交流施設としての機能を果たすことや、各種イベントや市民講座を行うこと、大学の教員を講師とし、高校教師などを対象とした英語等の研修センターの役割を果たすなどの提案もされております。今後は、立命館が有する幅広い分野で蓄積された膨大なノウハウを活用し、本市の施策に反映できるよう検討していくことも考えていきたいと思っています。
以上の観点から、立命館岐阜高校の誘致が最も望ましい選択であるものと考え、先日、意志を表明させていただいたところであります。
今後の対応でありますが、市岐商在校生や関係者への説明と理解を得ることが重要であると考えており、当事者である立命館関係者をお招きして、直接、話を聞ける場所も設定し、詳細な説明を伺う機会を設けることも必要であると考えています。
▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。
■ 進捗度評価 ・・・ × 実現できませんでした
→この問題については「重点政策」で詳しくご報告しています。