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▼ 質問(和田直也)

→都市衛生の観点から犬猫の相談件数が比較的多いのが、梅雨時であります。一方で、環境省の方針にも基づく殺処分ゼロを目指す各自治体の取り組みも動物愛護の観点からクローズアップされています。動物が好きな人もそうでない人も、相互の理解を深め合いながら、人と動物の共生社会をめざす、いわゆる「マイペットタウン構想」を昨年6月議会で取り上げてからちょうど1年が経過しましたので、改めてその進捗をお尋ねします。当時の部長答弁によりますと「災害時の動物救援の機能も備えた動物愛護センター」をはじめ、先進自治体の取り組みを参考に構想の準備を進めていきたいとの方針が述べられました。私は、畜産センター近辺をはじめ、市内にもいくつか候補地があろうかと思いますが、今後、市長のマニフェストにも明記してあります、この「マイペットタウン構想」を実現へ運ぶ上でも、そろそろ立地可能性を含めて検討に入る時期ではないかと考えます。健康部長の考えをお尋ねします。

▼ 答弁(健康部長)

→本市のマイペットタウン構想の基本的な考え方は、議員御案内のとおり、市民の動物愛護に対する意識の向上を図り、動物が好きな人とそうでない人の理解を深めることにより、人と動物が共生する地域社会の実現を目指すことであり、その実現のため、現在、先進都市の取り組みなどを調査研究しているところでございます。
その調査内容でございますが、まず、動物愛護に係る条例の制定、行動計画の策定状況についてでございます。
現在、中核市で条例を制定しておられますのは11市、行動計画を策定しておられますのは2市ございます。これらは条例または行動計画により施策の方向性がしっかり定められており、それらに基づき事業が実施されております。
岐阜市におきましても、今後施策の方針を明確にするため、条例の制定を視野に入れ、素案づくりを進めてまいります。その際には、県の条例や計画との整合性を図る必要がございますので、今後、県と細部にわたり協議してまいりたいと考えております。
続きまして、動物愛護の拠点となる施設についての調査も行っております。
これまでに9カ所の動物愛護センターの現地調査を行い、いずれも譲渡の推進拠点及び災害時の動物救援拠点としての機能を備えている施設でございました。そのほか特徴ある機能を備えた施設として、犬、猫の避妊手術が可能な施設が7カ所、飼い犬を自由に運動させられる専用の広場であるドッグランを有する施設が3カ所、殺処分設備がある施設が3カ所、動物園など集客を目的とした施設と併設している施設が2カ所など、その機能もさることながら、規模や立地もさまざまでございました。
本市におきましても、施設の設置に当たりましては、人と動物が共生する地域社会の実現を目指すために、適切な機能、規模、立地などについて慎重な検討が必要であると考えております。
なお、本年度は熊本市の調査を予定しております。熊本市は、熊本市動物愛護センターを拠点として全国に先立ち、殺処分ゼロを目指した施策を推進しており、平成26年度は犬については殺処分ゼロを達成し、猫についても処分数が14匹と全国的にも極めて少ないことから、本市の課題である猫の殺処分削減の取り組みについても動物愛護センターの状況とあわせて調査してまいります。
今後は、有識者や関係団体等の御意見も伺いながら、さらに協議を進め、本構想の実現に向け取り組んでまいります。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ ○ 達成・実現 
→岐阜市市民と動物の共生社会の推進に関する条例を制定しました。条例第4条に規定している基本方針骨子案を保健医療審議会で審議していきます。(健康部回答)

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