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▼ 質問(和田直也)

→BRT・Bus Rapid Transitの計画が打ち出された岐阜市では、市内幹線道路において岐阜市の予算でバス優先レーンのカラー舗装が施されまして、今後もですね、拡大が予定されています。しかしながら、舗装されてる優先レーンていうのは、そのほとんどが県管理の国道または県道でありまして、舗装されたものは道路管理者である県の財産になります。先日、忠節橋南詰めの一部が県によって改修されまして、せっかく舗装した優先レーンが一部もとの黒いアスファルトに戻ってしまいました。通常、原状復旧という点からすれば舗装まで施していただきたいところですが、もともと市の方針で舗装されたものでもありまして、この点において道路管理者との間できちんとルール化されていない点を懸念しているところです。
今後、BRT計画を視覚的にも広く整備をしていく上で、この財産管理というのはどのように整理をしているのか、対応策をお尋ねします。

▼ 答弁(企画部長)

→岐阜市では幹線・支線バスとコミュニティバスが有機的に連携したバスネットワークの構築に向け、その軸となる幹線路線の強化策として岐阜市型BRTの導入を推進しております。BRTの導入に当たりましては、輸送力が高い連節バスや、屋根やバスロケーションシステムの表示板が設置されたハイグレードバス停の整備など、利用環境の改善とあわせ、バスの定時制、速達性を向上させるバス優先レーンや公共車両優先信号システムの導入を推進をしております。
特にバス優先レーンにつきましては国の構造改革特区の認定を受け、平成18年8月に県警と共同で公共交通機関等の利用促進のための計画を策定し、バス優先レーン及び公共車両優先信号システムの計画的な拡大に努めております。この計画に沿い、平成15年度に長良橋通りに導入しました後、平成21年度に忠節橋通り、平成25年度に岐阜東西通りに順次延伸し、現在バス優先レーンの総延長は約10キロメートルとなっております。また、バス優先レーンの導入に合わせ一般車のドライバーへの視認性を高めるとともに、BRTのルートを明示する観点からバス優先レーンのカラー化を進めております。こうしたバス優先レーンのカラー化により、路上の違法駐車車両やバス優先レーンを通行する車両の減少によるバスの走行時間短縮などの効果があることが確認をできております。
バス優先レーンのカラー化につきましては、道路舗装の排水機能や制動性及び耐摩耗性など、さまざまな観点から、性能及び耐久性にすぐれたものを採用しております。また、施工に際しましても道路管理者と協議し、道路舗装の打ちかえ時期を確認した上で、市が国の交付金制度を活用し自費工事で施工をしております。こうした事前の調整により実施してきておりますが、舗装そのものの局部的な補修が発生し、その補修を行う際にバス優先レーンのカラー化された部分が切り取られ、舗装修繕のみが施されるためカラー化がされていない部分ができております。現在のところ無色化された箇所が局部的であることから、一般車両ドライバーへのバス優先レーンの認知度が低下するなどの影響はないと考えておりますが、道路管理者が舗装修繕に合わせカラー化していただくことが望ましいと考えております。道路の補修方法は、その主体である道路管理者の判断によるところではありますが、今後、舗装修繕の際のカラー化の対応について、道路管理者に話し合いをする場を設けていただくとともに、あらゆる機会を通じまして要望をさせていただくなど、市としても引き続き努力を重ねてまいりたいと考えております。
なお、バス優先レーンにつきましてはカラー舗装などのハード整備のみならず、遵守率の向上に向けまして、一般ドライバーの意識啓発を呼びかける活動も重要と認識をしており、交通事業者と連携し、バス優先レーン遵守のための啓発活動に取り組んでまいります。
いずれにいたしましても、バス優先レーンは岐阜市型BRTの基盤をなすものでありますので、今後ともその機能の確保、向上に努めてまいりたいと考えております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→岐阜市が県道にカラー舗装を自費工事する場合の管理体制について、道路管理者である岐阜県と協議を行っており、今後も岐阜市型BRTを推進する観点から精力的に協議を進めます。(企画部回答)

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