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▼ 質問(和田直也)

→「水清く 流れやさしい長良川」と、皆さん御存じでしょうか、この歌。〔私語する者あり〕すいません、お粗末さまでした。(笑声)岐阜市民の歌の冒頭の歌詞です。市制90周年を記念して昭和54年に制定された岐阜市民の歌です。その目的は「市民の連携意識を深め、人間性を高めよう」となっております。現在は朝の始業時と先ほどの昼休みの2回、庁内で流れております。しかし、歌える職員さんはどれほどでしょうか。知っている市民の皆様はどれほどでしょうか。
私から言うまでもありませんけれども、郷土愛というのはいろんな形がありまして、こうあるべきと上から示される類いのものではありません。しかし、先人の市民参画で定められた経緯を改めて眺めておりますと、もう少し大切に受け継がれても、もう少し多くの市民の皆さんに知っていただけるような機会があってもよいのではないかなというふうに思います。
折しも日本は人口減少社会となり、母校の校歌など、なれ親しんだ学校の統合さえ避けられない状況が、今後、全市的な課題になってくることも予測される中で、もう少し広い視野で、少なくともオール岐阜市の心や目を育む機会をふやしてもいいのではないかなというふうに思います。ちょうど市長提案の新年度予算編成方針の冒頭にも、この育むというふうに書いてありますけれども、市長マニフェストにおいても、また、ふるさと岐阜学が盛り込まれました。今後その中身を膨らましていく過程の中で、例えば、この岐阜市民の歌もふるさと岐阜を代表するものの1つと捉えると、教育現場では今後どのように生かしていくことが望ましいと考えるでしょうか、教育長のお考えをお尋ねをします。
以上、今回は4点について質問します。それぞれについてよろしく御答弁をお願いします。

▼ 答弁(教育長)

→市制90周年を記念して制定した岐阜市民の歌は、岐阜市の美しい自然や豊かな歴史、文化を歌詞にした曲です。
折しも本日、長良川中流域の文化的景観が天橋立や生野鉱山、出雲のたたら製鉄などとともに、官報に正式に告示されたことで大変めでたいと思っておりますが、そうした中で、この優美なゆったりとして心地よい旋律を聞くたびに、我がふるさと岐阜市への愛着を改めて感じることができるものだと思っております。
岐阜市内の小中学校では、8年ほど前にCDを配付し活用の依頼をしているところです。現在、岐阜市小中学校のうち4つの小学校で岐阜市民の歌を日常的に扱っています。全校集会で歌ったり、始業前や給食のときに放送で流れているのを聞いたりすることで、岐阜市民の歌に親しむ取り組みです。
教育委員会においても主催する教職員の研修会などで岐阜市民の歌をBGMで使用しております。例えば、他の市町村から岐阜市へ転入していただいた教職員を対象にした研修会や教育公表会などでも活用しております。児童生徒と同様、教職員にも耳にする機会を位置づけるよう取り組んでおります。
岐阜市民の歌を口ずさめるほどになれ親しむには、折に触れ、いろいろな場で繰り返し耳にすることが必要だと考えております。そのため学校では現在取り組んでいる4校の例を挙げながら、集会や校内放送などで聞いたり歌ったりできる機会をふやしていけるよう啓発してまいります。今後は学童水泳記録会、学童陸上記録会、中体連総合体育大会、連合音楽会などでも触れる機会をふやしていきます。
地域の中でもさまざまな機会を捉え、声を合わせて歌ったりBGMとして流したりすることを通して、ふるさとの大切な歌が引き継がれていっていければなあというふうに希望しております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→本年度9月に市内小中学校に改めて調査したところ、音楽などの授業で歌ったり、聴いたりしている学校は、小学校3校です。藍川小学校では、全校の6月の歌として「岐阜市民の歌」を位置づけ、全校集会でも歌う機会を設定しました。さらに藍川小学校4年生は、11月の岐阜市連合音楽会において「わたしたちのふるさと」と題して校歌と岐阜市民の歌を発表する予定です。その他、昨年度の卒業式に向けた国歌の指導とつなげて岐阜市民の歌を聴かせたり、朝の会や昼の放送などで聴く機会を設定したりした学校が小中学校あわせて14校ありました。また、岐阜市の学校教育公表会や転入職員研修会などの場で岐阜市民の歌を耳にする機会を設定することも継続しています。本年度9月の校長会、教頭会で「岐阜市民の歌」や「蒼い流れに」を歌ったり、聴いたりする機会を増やしていくよう働きかけをしましたが、今後も教室などに歌詞を掲示して日常的に聴く機会を設定したり、土曜日などの教育活動を含む学校行事などで流すなどの工夫を学校には呼びかけていきます。折に触れ、いろいろな場面で繰り返し耳にし、自然に刷り込まれることも愛着につながります。現在取り組みをしている学校の例を挙げながら、触れる機会を増やすよう呼びかけていきます。(教育委員会回答)

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