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▼ 質問(和田直也)

→先日、母校、立命館大学の岐阜県校友会において講演されました言語学者、鈴木佑治教授のお言葉をおかりしまして、グローバル・イングリッシュにおける日本語の情報発信についてのお話です。鈴木教授は、これからのグローバル社会においては、既に世界共通語として定着をしている英語をただ使いこなすだけではなく、我々の日本語の単語もグローバル・イングリッシュ、世界共通語となるぐらいの情報発信をしないといけないと述べられております。例えば、「SUSHI」とか、あるいは「TENPURA」はもちろん日本語ですが、海外でもその意味は日本語のまま伝わります。最近では多発する地震災害もあり、「TSUNAMI」の意味も定着をしておりますほか、日本のサブカルチャーの海外での普及もあり、「KAWAII」という言葉、また、アフリカ・ケニアのノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんによりまして、リデュース・ごみ削減、リユース・再利用、リサイクル・再資源化の3つの意味が込められた日本語「MOTTAINAI」が世界共通語として広められることが提唱されております。改めて言語が持つ意味やその情報発信の重要性が求められます。
さて、振り返りますと、岐阜市の先人が大切に守り続けてきました長良川鵜飼は、ユネスコ世界無形文化遺産の登録を目指す方向性が打ち出されていますが、英語では「cormorant fishing」といいます。1300年の歴史、宮内庁式部職、世界的に有名なイギリスの脚本家チャップリンが二度の来日で二度長良川鵜飼に訪れたと、世界に向けても十分な情報発信力を持つこの長良川鵜飼もU・K・A・Iという、この「UKAI」と海外に向けてさまざまな機会を見つけて情報発信をし続けてほしいと、そう願います。まだまだ道は長いと思いますが、7年後の東京オリンピック・パラリンピックという大きなチャンスを前に、今後の展開方策について商工観光部長のお考えをお尋ねします。

▼ 答弁(商工観光部長)

→長良川の鵜飼を英語訳する場合におきましては「Cormorant Fishing on the Nagara River」とすることが一般的であり、本市におきましても古くから外国人向けにPRしてきたところでございます。議員御案内のローマ字表記の「UKAI」、発音が一緒で申しわけありませんが、「UKAI」が世界共通語となるような取り組みといたしましては、今から11年前の平成14年に実施いたしました長良川鵜飼1300年事業から取り組んでおります。当時、増加が予想されておりました外国人観光客の方にもアピールするため、その年、いわゆる平成14年と平成15年の鵜飼ポスターにおいて大きくローマ字で表記するデザインを採用するとともに、現在でも継続して使用しております鵜飼のPRマークにもローマ字表記の「UKAI GIFU CITY」としてきたところでございます。また、外国人観光客の方に鵜飼観覧船御乗船時に配付しております英語版ガイドパンフレットの表紙に「Welcome to Ukai」とローマ字表記することで浸透を図ってまいりました。さらに、このガイドパンフレットは毎年2回、宮内庁主催で開催されています外交団鵜飼にお越しの各国の大使、公使の方々にも配付させていただいておりますし、市長の歓迎スピーチにおきましても、「UKAI Cormorant Fishing」として御案内しているところでございます。そのほか岐阜観光コンベンション協会の英語版観光ホームページや外国人向けノベルティー等にもローマ字で表記しているところでございます。
これらの取り組みは鵜飼を行っております全国の地域にも共通することでもありますので、来月、10月15日、16日に本市で開催を予定しております第20回全国鵜飼サミットに参加される鵜飼関係者の方に対しましても、ローマ字で表記することへの協力を依頼してまいりたいと思っております。
日本語読みであります「UKAI」が世界共通語として認知されることで、日本を代表する伝統文化としてさらに価値が上がり、無形文化遺産への登録を目指す上でも追い風となることが予想されます。今後も引き続き関係機関と協力して普及に努めてまいりたいと考えているところでございます。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ ○ 達成・実現
→「UKAI」が世界共通語となるような取り組みは、平成14年に実施した長良川鵜飼1300年記念事業から取り組んでいます。当時、増加が予想されていた外国人観光客にもアピールするため、その年と翌年の鵜飼ポスターにおいて、大きくローマ字で表記するデザインを採用しました。現在でも継続して使用している鵜飼のPRロゴマークにも「UKAI GIFU CITY」と表記しています。鵜飼観覧船乗船時に配布している英語版ガイドパンフレットの表紙に「Welcome to UKAI」と表記し浸透を図っています。(商工観光部回答)

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