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▼ 質問(和田直也)

→山梨県の笹子トンネル事故以来、社会資本の更新は今や全国の都市が抱える共通課題とも言えると思います。というのも、人口圧力に対応するために急ピッチに整備をした全国の高速道路、トンネル、橋梁等の社会資本は、建設から既に40年が経過をしまして、いずれも老朽化が進んでいるからです。先般の事故は、たまたまNEXCOが管理する高速道路上でのことでしたが、先日、東京で開かれました公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所主催の都市問題公開講座でも紹介がありましたが、全国の社会資本は、国が管理する国道、都道府県が管理する道路ももちろんありますし、そして、何よりその半数以上は生活道路や上下水など、都市の隅々まで広がる都市基盤であり、そのほとんどを基礎自治体である市町村が管理をしています。今後、人口が減っていくにもかかわらず、こうした社会資本の維持管理に係る予算は、膨大に膨れ上がることが予想されております。
さて、40年といえば、ちょうど人間の体ですと、四十肩という言葉もありますように、体のあちこちに長年の疲れや痛みが出てくるというふうに言われていますけれども、人間ですと、痛いというふうに感じる五感が働くからいいものの、道路、橋梁、トンネルといった都市基盤については、目視やこの金づちでたたいて確認するといった、依然としてマンパワーに頼らざるを得ない点が多々あるわけです。今後このマンパワーによる都市基盤の維持にかかるコストはどれくらいか、そう考えると、コンパクトにまとまった集約型都市の重要性が改めて浮き彫りになると思います。しかしながら、短期的には、やはり事故のない点検・検査体制が問われてきます。電子カルテの整備を初めとした対応策がより一層求められると思います。
基盤整備部長並びに上下水道事業部長には、現在の都市インフラに係る維持管理、点検・検査体制は万全か、今後どう対応していくのか、お尋ねをします。

▼ 答弁(基盤整備部長、上下水道事業部長)

→本市の水道事業は昭和5年に鏡岩水源地から水道水の供給を開始して以来、82年が経過しております。また、下水道事業は昭和12年に中部処理区の供用を開始して以来、75年が経過しております。
上下水道管の平成23年度末の現状でございますが、水道管は総延長約2,330キロメートルのうち、耐用年数の目安である40年を経過した管の延長は約250キロメートル、率にして約11%となっております。同じく下水道管は総延長約2,090キロメートル、うち耐用年数の目安である50年を経過した管の延長は約190キロメートル、率にして9%を占めております。
他の都市基盤と同様、今後、高度経済成長期に布設した管の更新時期を迎えますが、限られた財源の中で長期間にわたり計画的に更新を進めていくと同時に、適切な点検や維持管理によりライフラインとしての役割を維持していくことが必要になってまいります。
そこで、上下水道管の点検についてでございますが、上下水道事業部では常時4名の職員により、水道の止水栓や消火栓、下水道マンホールの調査、補修を行っております。その実績といたしまして、昭和23年度には水道の止水栓等約1万3,600カ所を調査し923カ所を補修、下水道のマンホールは約8,500カ所を調査し742カ所を補修しております。水道管の漏水や下水道管の破損は道路陥没の原因となることから、水道管は従来からの熟練者による漏水探知機等による調査を行うとともに、新たに開発されました調査機器を導入し、調査範囲の拡大を図ってまいります。下水道管は老朽化した管内に自走式のカメラを入れ、管の状況や異物混入の有無等を調査し、ふぐあい箇所については速やかに修理を行い、機能維持を図っております。
いずれにいたしましても、上下水道施設は市民生活や都市機能に欠くことのできない重要なライフラインでありますので、市民の皆様に安心して御利用いただけるよう今後とも適正な維持管理を実施し、安全の確保に努めてまいります。

→本市の水道事業は昭和5年に鏡岩水源地から水道水の供給を開始して以来、82年が経過しております。また、下水道事業は昭和12年に中部処理区の供用を開始して以来、75年が経過しております。
上下水道管の平成23年度末の現状でございますが、水道管は総延長約2,330キロメートルのうち、耐用年数の目安である40年を経過した管の延長は約250キロメートル、率にして約11%となっております。同じく下水道管は総延長約2,090キロメートル、うち耐用年数の目安である50年を経過した管の延長は約190キロメートル、率にして9%を占めております。
他の都市基盤と同様、今後、高度経済成長期に布設した管の更新時期を迎えますが、限られた財源の中で長期間にわたり計画的に更新を進めていくと同時に、適切な点検や維持管理によりライフラインとしての役割を維持していくことが必要になってまいります。
そこで、上下水道管の点検についてでございますが、上下水道事業部では常時4名の職員により、水道の止水栓や消火栓、下水道マンホールの調査、補修を行っております。その実績といたしまして、昭和23年度には水道の止水栓等約1万3,600カ所を調査し923カ所を補修、下水道のマンホールは約8,500カ所を調査し742カ所を補修しております。水道管の漏水や下水道管の破損は道路陥没の原因となることから、水道管は従来からの熟練者による漏水探知機等による調査を行うとともに、新たに開発されました調査機器を導入し、調査範囲の拡大を図ってまいります。下水道管は老朽化した管内に自走式のカメラを入れ、管の状況や異物混入の有無等を調査し、ふぐあい箇所については速やかに修理を行い、機能維持を図っております。
いずれにいたしましても、上下水道施設は市民生活や都市機能に欠くことのできない重要なライフラインでありますので、市民の皆様に安心して御利用いただけるよう今後とも適正な維持管理を実施し、安全の確保に努めてまいります。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ ○ 達成・実現 
→橋梁の点検・維持管理を進めています。
・平成25年度〜26年度(長さ15メートル以上の橋梁187橋)予備点検、詳細点検の実施。長寿命化修繕計画による修繕の実施
・平成25年度〜26年度(専門業者による定期点検の実施)維持管理計画に基づく整備の実施(基盤整備部・上下水道事業部回答)

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