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▼ 質問(和田直也)

→就労支援のためのコーディネーターを設けるというのは、特に特別支援学校の卒業を控えた生徒の進路指導という学校の大きな役割から察しても、私からもぜひ検討に入られるよう要望したいと思います。とりわけ小堀議員も話しておられましたけども、自閉症という観点からは、一生涯にわたり施設の重要性を指摘されているということは既に御案内のとおりですけれども、先般、見学させていただいた施設においては仕事そのものの減少に悩む現場の声も伺っております。学びの支援を続けてきた行政側の支援というのが就労という点でも継続されるよう期待するものです。現在、岐阜市の特別支援学校が行っている就職支援について、また、抱えている課題や今後の方針について教育長にお尋ねをします。

▼ 答弁(教育長)

→岐阜特別支援学校高等部の生徒たちは各学年とも年に2回の職場体験に取り組んでおりまして、6月と10月にそれぞれ2週間程度、一般企業や福祉施設など、実際の社会でのさまざまな職種で働きまして、自分に適した仕事を見つける体験をいたしております。また、特に工業コースの2、3年生は大学や企業と連携をいたしまして、企業内作業学習に取り組んでおります。年間を通して週1回、岐阜大学ですとか、一般企業に出向きまして、長期継続的な作業学習を通して実際の職場での働き方を学んでおります。こうした在学中に実施をされます就業体験、企業内作業学習がその後の就職につながっていくことを願っておりますけれども、現状は企業からの求人はまだ大変少ないという状況でございます。そのため夏季休業中に教職員が一人一人の生徒の能力を発揮できると思われる企業を訪問し、就業体験等の受け入れをしてくださる企業の開拓に努めているところでございます。
また、岐阜県教育委員会では現在障がいのある生徒の企業就労を進める就労支援システムとして「働きたい!応援団ぎふ」登録制度を実施をされております。私ども岐阜市教育委員会としましても、そうした制度を活用したり、企業や商工会議所に対して特別支援学校の生徒の就業体験や卒業生の就職等のお願いをしたりするなど支援をしてまいりたいというふうに思っております。
また、大事なことは、一たん就職させればそれでいいということではなくって、職場に適応し、その仕事を継続してやめないで続けていくと、そうした支援が大切であるというふうに思っておりまして、現在、岐阜特別支援学校におきましても先生方が就職後、就労先を訪問して、生徒に直接様子を聞いたり、職場に対して理解を求めたりする活動をしていただいております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中
→高等部在学中に実施される就業体験、企業内作業学習がその後の就職につながるよう、岐阜県教育委員会の就労支援システム「働きたい!応援団ぎふ」登録制度を活用し、就業体験や就労先を広げつつあります。しかし、企業の方からは、障がい者雇用として学校に対し、就労希望のある生徒を紹介してほしいというお話を頂くことは未だ少ない状況で、夏期休業中に教職員がひとりひとりの生徒の能力を発揮できると思われる企業を訪問し、就業体験等の受け入れをしてくださる企業の開拓に努めているところです。また、就労後も、就職先を訪問したり、生徒に直接様子を尋ねたりして、仕事を続けられるよう支援をしています。
(教育委員会回答)

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