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▼ 質問(和田直也)

→今回の当初予算の中に、「徹明・木之本統合小学校設置準備」に関する予算枠が設けられています。両校の統合問題は、既に約20年、私がまだ木之本小学校に通う小学生の頃から、中心部の人口減少という地域課題として議論されてきました。ゆえに今回の予算計上は、いよいよ統合に向けたテーブルが用意されるとのことで、大変感謝しています。とりわけ、教育委員会の担当者の皆さんにおかれましては、この間の地域の調整にご尽力頂いたことに深く感謝を申し上げます。

さて、一方で、今回の当初予算については、全く別次元で決められてきたことは十分に理解をした上で申し上げますが、基盤整備部の当初予算に「ゆとり・やすらぎ道空間整備事業」の新規事業枠として、徹明校区全域の指定があります。歩くことを基本としたまちづくりを提唱する上では、大変有意義なことと思います。

しかしながら、いよいよ統合に向けたテーブルが用意されるのを目前に、今回この整備事業が計上されていることについては、この事業が事故防止や安心安全な生活道路空間を造ることを目的としているなど、別次元で進められていることも十分に理解したうえで、ひとこと申し上げたいと思います。

地域には、局地的な世論、局地的なニーズというものがあります。先日、細江市長も「広報ぎふ」で「全体の利益」と「部分的な利益」という言葉で示しておられましたが、市議会議員というのは、この言葉を借りれば、岐阜市全体の利益と、地元地域など部分的な利益とのバランスをよく考えて仕事をすることが、常に求められているのではないかと思います。

ゆえに、紹介をすれば、木之本地域においては、忠節橋通りを境に、市道路線における歩道・車道等の整備が遅れているのではないか、との局地的なニーズがあります。一方で、中心市街地活性化基本計画の枠組みや、今後の「まちなか居住」などの政策に向けた全体的な「予算の選択と集中」を考えれば、中心部からの整備計画については、それも十分に理解できます。

従って、ぜひお願いしたい点があります。それは、長年の地域課題であった徹明・木之本両小学校の統合に向けて、例えば通学路の整備をはじめ、両地域にまたがる環境整備計画が必要になる中で、基盤整備部をはじめ、教育委員会においては、庁内のヨコの連携を促して頂きたいと思います。

局地的・地域的な世論、ニーズに配慮をし、「ああ一緒になって良かったな」と思って頂ける統合に向けて、私も最大のお手伝いをしたいと考えています。教育長のお考えをお尋ねします。

▼ 答弁(教育長)

→新年度の早い時期に徹明小学校と木之本小学校の両自治会、保護者、学校関係者による統合準備委員会を立ち上げたいと考えております。
統合準備委員会では、まず、統合の時期や場所について協議を進めてまいります。統合の時期や場所について方針が決定されますと、統合準備委員会のもとに各種の作業部会が設置され、統合小学校の開校に向けた具体的な準備が開始をされることになると思っております。
議員御指摘の通学路の整備は、児童の安心、安全な登下校を確保するために重要な事項でございます。通学路部会を設置し通学路を決定していただく過程で、実際に現地を確認しながら、歩道の整備あるいは信号機の取りつけといった必要な安全措置等についても意見を伺ってまいりたいと思っております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→平成28年度の開校を目指し、統合準備委員会において学校の位置、名称、校歌、校章など大切な部分についての検討を進めています。

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