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▼ 質問(和田直也)

→最近、Twitter, mixi, facebook等いわゆるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)いわゆるネットの広場における情報交換が大変盛んに行われています。この度の東日本大震災においては、主にTwitterを最大限活用して、例えば首相官邸が政府の対応を発信したり、青森県庁や厚生労働省など、東北地方の自治体や国も、行政からの情報を発信しているほか、双方向の情報交換が活発に行われています。特に、このネットの広場において、「災害情報の記者会見の時には、手話通訳を交えて対応してほしい」との要望が寄せられて、その声に国会議員が反応し、実際に翌日には実現したのは記憶に新しいところです。SNS、ネットの広場の功罪は別として、双方向の情報交換として、有効に活用されたひとつの事例と言えるのではないかと思います。

さて、こうした事例も参考にしながら、以下、ツイートボタンの導入についてお尋ねします。

そもそもこのツイートボタン、つぶやきボタンとは、このアイコンことです。発信された情報を、情報を入手・閲覧した受け手が、今度は発信者となり、情報を拡散するためのボタン・装置です。既に、読売新聞、朝日新聞など主な報道機関のホームページを開きますと、このボタンがそれぞれの記事に貼られています。例えば、僕がこの「広島市にテレビ付バス停登場」という記事を見て、関心を持ち、このツイートボタンを押すと、僕のTwitterの小窓が画面上に表示されます。ここには拡散する意味としてRT (retweet)という文字が表示され、記事に対して自分のコメントも付記できるほか、もとの記事・情報の在り処にもリンクが張られます。すると、僕のツイート(つぶやき)をフォローしてる方の画面に「広島市にテレビ付バス停登場」という僕のツイートが表示されます。

このことによって、もとの記事を見ていない人にも記事の情報をお伝えできるほか、僕のツイートをきっかにこの記事に関心を持った人は、もとの情報がある記事のリンクをタップ・クリックすることによって、記事そのものも見ることが出来ます。つまり、このツイートボタンは、自ら情報を発信する手間をかけることなく、市民の手で情報を拡散することにより、情報発信者のコストを抑えられるだけでなく、ピンポイントにほしい情報、それを必要としている方に落とし込むことができるようになる、例えて言えば、ホームページ上のコピー機のようなボタンです。

このツイートボタン、既に佐賀県武雄市をはじめ、千葉市など複数の自治体でも導入が始まっています。岐阜市においては、子ども医療費の無料化やワクチン接種、コミュニティ・スクールなど、市のさまざまな情報をHP上でも公開していますが、例えば対象が年齢で区切られている行政サービスなど、市の情報もそれを必要としている方に適切に届き、そしてその方の手を借りて拡散することができれば、大変有意義なことだと思います。今回の未曾有の災害時においては、なおさらのことと思いますし、実際に必要な災害情報、物資支援の情報などが双方向で発信され続けています。

岐阜市においては、来年度からホームページのシステムを更新するための検討を始めると伺っています。ホームページもお店に例えれば、そのお店に立ち寄った人は情報を得ることが出来ても、お店に立ち寄らなければ知り得ることもない。一方、SNS、いわゆるネットの広場は、まさに広場であり、いろんな人がいろんな情報交換を行っています。情報インフラについては、行政が発信することに伴う多額なコストとリスクも十分理解しています。そこで、せめて店先にコピー機を置いてほしい、そのことで通りがかりの市民の皆様が自由に情報を拡散して頂ける、そもそもホームページに公開している市の情報は、誰が見ても、実際にプリントして配っても何ら問題はないかと思いますので、岐阜市のホームページ上にもツイートボタンを置いてほしいと思います。

携帯ももはやスマートフォンの時代。情報も単なる発信だけでなく双方向の時代、刻一刻と変遷を遂げる情報社会に対応するようお願いしながら、市としてのお考えをお尋ねします。

▼ 答弁(市長公室長)

→平成13年から市の公式ホームページとして開設以降、さまざまな改善を加え、高齢者や障がいをお持ちの方などにも利用しやすく、かつ職員が迅速に情報の更新を行うことができるシステムを導入するなど、順次対応してまいりましたが、さらに、現行システムの耐用年数等を勘案し、平成24年度をめどにホームページのシステムの更新を計画しているところでございます。
これに先立ちまして、本市ホームページのさらなる利便性の向上を目的として庁内で検討委員会を立ち上げるなど、新システムに必要とされる機能を洗い出し、新システムの詳細な仕様について検討していきたいと考えております。
御質問いただきましたツイートボタンの導入につきましては、本市ホームページにおけるツイッターの利活用の一環としまして研究していきたいと考えております。ツイッターにつきましては、最近とみに注目されておりますが、スマートフォンを含めた携帯電話などでも幅広く利用することができ、単にホームページからアクセスするのみならず、市民の皆様と行政との間で双方向による情報交換など、さまざまな活用方法が可能になると聞いております。
一方で、いつでも、どこからでも、不特定な多数の方々による情報発信が可能である点から、発信される情報の信憑性や秩序の確保、モラルなどの問題についてどのように適正に管理していくかなど、幾つか整理すべき点もございます。こうした現状も踏まえまして、ツイッターにつきましては、他の自治体の導入事例等も参考にホームページのシステム更新時における庁内検討委員会の研究課題の1つにしてまいりたいと考えております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ ○ 達成・実現
→平成25年2月1日より、ホームページコンテンツ管理システムを全面更新し、新システムによるホームページを公開しました。翌26年2月20日には、岐阜市公式Facebookサイトを開設しています。

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