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▼ 質問(和田直也)

→私は、昨年の9月定例会において、「公共施設の使用許可申請書」の在り方について当時の行政管理部長にお尋ねしました。この質問に対する答弁は「使用許可とは違う言葉を使えるかどうか、利用者の方をお客様と捉えた用語の変更とあわせて検討したいと思います」というものでした。
さて、その質問から1年が経過しました。その後の検討はいかがだったでしょうか。時代はますます市民本位、NPOをはじめ、いまや主体的に活動する市民の皆様の力を借りなくては、行政運営はままならない、そんな時代に突入しています。これまで以上に、お役所ことばの改善が必要になってきています。
幸いにして、岐阜市には「心くばりのある文書づくり」というマニュアル本があります。実に素晴らしい方針ではないかと思います。平成8年、今から12年前のマニュアルです。
考えますと、昨年の時点で既にこのマニュアル本の完成から11年の月日を経ておりながら、なお「許可」という文言が使われていたことが改めて露呈したわけですが、使用許可申請書のその後の対応を含めて、お役所ことばの改善の現状について行政部長にお尋ねします。

▼ 答弁(行政部長)

→岐阜市における公共施設の使用を申し込むための書面について、直営で管理されている30の条例に係る施設及び指定管理制度を導入している施設89箇所について調査いたしました。
規則により使用許可申請書の様式を定めるものが相当ある一方、指定管理者に委ねるところも多く見受けられました。
また、産業会館や芥見リサイクルプラザや名古屋市のように、既に使用許可申請書でなく、使用申込書で対応しているところもありました。
このような実態をふまえ、市民の皆様の信頼・理解を得ながら、公共施設を円滑に運営するため、市民目線で見たとき、公共施設の使用申し込みをする書面は、使用許可申請書とする必要はないと判断したところです。
今後、公共施設を管理する各部に対し、関係法令に意を払いながら、使用許可申請書の改正のための規則の改正等を依頼したいと思います。
役所ことばの改善については、職員ポータルサイトで「文書事務の手引き」を掲載し、平易簡明な文書づくりを指導しています。親切なことば遣いは、最も基本的なことであり、一層の周知・徹底を図っていきます。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ ○ 達成・実現
「お役所ことば」から「市民のことば」へと改善するために、平成8年に作成した「心配りのある文書づくり」を今年度着任した新任職員向けの文書取扱主任者研修(2009年7月22日)において徹底するなど努めています。今後も、研修や啓発を重ね、日常の仕事で用いる文書や話しことばを見直し、市民にとってわかりやすい表現を用いるよう、職員啓発に努めていきます。なお、公共施設の「使用許可申請書」は、「使用申込書」と2009年度から改めています。( 09年09月現在 – 行政部 回答)

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