【 冷泉家25代当主とお好み焼き( 21/07/04 sun )】20年前、大学すぐ近くの「鉄平」というお好み焼き屋のおばちゃんのところによく転がり込んでいた学生時代のことです。歴代応援団長または剣道部員がバイトをすることになっていた鉄平のおばちゃんの下には、部員学生はもちろん、教授やそのお客様など、いつも色々な人が集っていました。時には酒の進んだ教授同士が元気に論争を始められて「和田君!君は法学部生としてどう思うんだね?答えよ!」などとその教授同士の喧嘩?に巻き込まれる被害!?もあり、今振り返っても楽しい場面が何度もありました。応援団員でも剣道部員でもなかった私ですが、この空気が好きでよく通い続けて、次第に鉄平のおばちゃんが可愛がっていた「ヒメ」という、それはそれは可愛い柴犬の散歩係を担当するようにもなり、いつの間にか「家」のような居心地の良さを感じて転がっていました。そんな鉄平に、時々夕方になるとひょこっと現れては、お好み焼きを頬張っていた “お公家さん” がいらっしゃいました。冷泉家25代当主 #冷泉為人 先生その人です。おばちゃんが作るお好み焼きを前に飾らないそのお人柄は、いつもお店に一味違う空気を放っていたのを学生ながら鮮明に記憶しています。今朝の #読売新聞 に「家宝継承1000年の闘い」とのタイトルで、冷泉家の文化財保護の特集がありました。今もそのお屋敷は #同志社大学 に囲まれた #京都御苑 すぐ北側にあります。歴史文化に囲まれたこの地で、国宝級ゆかりの品々を守り抜くその姿が紙面から伝わる中で、久しぶりに学生時代を懐かしむ日曜朝となりました。