【 多文化共生と機能別消防団員制度( 17/08/17 thu )】今朝の中日新聞に昨年の6月議会で提案した外国籍住民の消防団入団についての経過が掲載されていました。記事には「受け入れ拒否の市の方針を一部議員が批判」となっていたので改めて議事録を読み返しましたが、批判ではなく、本荘分団の有志からのご相談に応じて「機能別消防団員制度」の導入を提案したものです。機能別消防団員というのは、能力や実情に応じて特定の活動のみに参加する消防団員のことで、消防団活動を補完する役割が期待されており、近年その導入を進める自治体が増えています。中でも、東日本大震災や熊本地震において、女性ならでは、あるいは外国人ならではといったきめ細やかな被災者のニーズに応えるために、行政が講じる公助だけではなく、地域住民が担う共助・互助の分野、つまり住民有志で構成される消防団が担っていく具体的な制度として「機能別消防団員」というのが大変期待されています。実際に、熊本地震では避難した外国籍の住民に対してカナダ国籍の消防団員の活躍が報じられていましたし、滋賀県草津市では立命館大学に通う留学生が組織する機能別消防団が創設されています。総務省も地方公務員法に基づく国籍条項は消防職員には当然規定していますが、消防団員については地域の判断に委ねています。ということで、多文化共生や多様社会という今日の地域社会を取り巻く状況に応じて、ぜひ永住権や日本語の語学力など必要な条件を満たす外国籍の方についても、消防団を補完する機能別団員としてご活躍いただけたらと期待しています。このたび岐阜市の方針が決まったとのことで、岐阜中消防団本荘分団の有志からのご相談・熱意が実り何よりと拝読していました。