【 駅前再開発・都市計画決定( 21/02/03 wed )】岐阜市都市計画審議会に出席、羽島郡衛生施設組合ごみ焼却場の廃止に伴う都市計画決定の変更と地元の長年の悲願である岐阜駅前再開発事業の都市計画決定が議決されました。このうち、駅前再開発については以下4点質問し、都市建設部より回答を得ました。

【 質問1 】地元地権者の本事業への理解はどの程度進んでいますか?

【 答弁1 】理事会・総会で十分理解を得ていると理解しています。

【 質問2 】都心居住をコンセプトに進められている岐阜市中心市街地活性化基本計画と照らし合わせても、また地権者の意向を踏まえても「商業・業務施設等」が主要用途とすることで、本当に事業性があるのか疑問視されている点もあるため、今回、これを前面に出した理由を聞かせてください。

【 質問3 】主要用途「商業・業務施設等」の「等」に居住施設も含まれるのかどうかお答えください。

【 答弁2・3 】魅力ある駅前を創造していく観点から商業・業務施設としました。「等」には住居も含めています。

【 再質問 】シティタワー43、スカイウイング37の計画の時は主要用途に「居住施設」と明記されていましたか?

【 再答弁 】明記されていました。

【 要 望 】であるならば、県都の駅前再開発ということもあり、主要用途を「商業・業務施設」とする岐阜市の強気な姿勢は評価と期待もしますが、客観的に岐阜市が置かれている状況や、コロナの影響による東京都心での大型ビル転売の異変から察しても、今後本当に「商業・業務施設」で床を埋めて事業性が成り立つのかどうかという地元からの疑問は拭えない点も多いため、是非とも地元地権者の合意形成では「事業性=居住施設」も重んじた丁寧な説明をより一層心がけていただきたいと強く要望します。

【 質問4 】東西一体型の再開発とすることで、岐阜駅前の歩行者用デッキは現在の大岐阜ビル前〜スカイウイング37まで東西で結ばれるという理解でよろしいですか?

【 答弁4 】その通りです。

他にも「商業・業務施設」を配置することで魅力ある施設の説明に対する具体的なイメージを尋ねる場面がありましたが、岐阜市は「おもてなし機能」を挙げながら、国際的に通用する宿泊施設の可能性を資料で明記しています。

以上の質疑を踏まえ、全会一致で都市計画決定されました。今後の展開には期待と注目をしていますが、岐阜市が昨春公開した商業・業務機能を連想されるイメージパース(写真の通り)については、長年にわたり居住施設を前提に事業計画を立てて合意形成を進めた地元地権者を困惑させた経緯もあります。答弁では「地元の理事会・総会で十分理解を得ていると理解しています」とありましたが、必ずしもそうでもありません。当局にはより一層、丁寧な合意形成を求めていきたいと思いますし、都心居住をコンセプトとした岐阜市中心市街地活性化基本計画など、既存の行政計画との整合性、ヴィジョン提示のあり方についても、さらに研究調査・質疑を継続していきたいと考えています。