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▼ 質問(和田直也)

→ここ数年、柳ケ瀬を核とする中心市街地においては、岐阜駅から柳ケ瀬までのイベントの連携による中心市街地の回遊性を高めようとする「中心市街地活性化リゾーム」、市商連、柳商連という、そもそもの商店街振興組合の活動はそのままにしながら、中心市街地だけの新たなレイヤーを設置して、中心市街地で商売を営む事業者や店舗のオーナーを集めてその事業連携を促したり、まちづくりを推進する「中心市街地回遊性協議会」などが発足、さらに、大学生や美容師、雑貨・飲食店の店主、NPOやまちづくり会社などによる若者主導のイベントが数多く見られるようになり、新しいまちづくりの担い手がふえております。とてもよい流れができつつあると思っております。
一方で、イベントの開催となりますと、道路使用料──これは県警、道路占用料──これは道路管理者、そして、飲食関係となれば保健所の手続も求められて、そのかさむ費用から、時として休日などを利用して一時的に出店しようとするまちづくりの担い手の出店意欲を低下させる要因にもなっております。
そもそも道路という公共性から考えるならば、それ相応の手続は必須であることは無論理解をしております。しかし、同じ中心市街地でも既にJR岐阜駅前の信長ゆめ広場や、その周辺など岐阜市が管理する広場については公益性、つまり市の後援などが得られているイベントについては減免措置がとられております。であれば、例えば、国から指定を受けております中心市街地活性化基本計画区域内170ヘクタール内における各種イベントの開催については、特に地元の商店街振興組合や発展会等の組織や、あるいは岐阜市、こういったところ、この沿道、地元の商店街の組織がある沿道での開催の場合にはぜひですね、商店街、そして、商工観光部になるかと思いますが、岐阜市の後援がある場合は中心市街地活性化に寄与しようとする新しい担い手を支援するために、道路占用料の減免措置規定を設けることは有意義ではないかというふうに思います。
以前この本会議場でも取り上げましたが、国においても道路空間のオープン化というのが議論されておりまして、ヨーロッパ各地で見受けられるようなオープンカフェなどをイメージした道路の使い方について、今後は緩和していく旨の検討が進められております。
中心市街地という点を考慮した道路占用料の減免措置規定の創設について基盤整備部長のお考えをお尋ねします。

▼ 答弁(基盤整備部長)

→道路は人の交通、物資の輸送のための交通施設として重要な役割を担っており、その一方で、電気、通信、ガス、上下水道など市民生活に欠くことのできない公益施設など、さまざまな施設の収容空間として利用されており、その役割は大変重要なものであります。道路法ではこれらの利用を道路の特別使用である道路の占用として位置づけ、道路本来の機能を阻害しない範囲で認めております。
近年、地域振興のための祭りやイベントの場として道路空間の活用へのニーズがふえる中、本市におきましても国の「道を活用した地域活動の円滑化のためのガイドライン」などに沿いまして、地域の活性化やにぎわいの創出の観点から、地方公共団体及び地域住民が一体となって取り組むもの、あるいは地方公共団体が支援するイベントについては、道路の有効幅員が確保できていることなどの基準を満たしたものに限り道路の占用を許可し、占用料につきましては、イベントに必要な、例えば、テント、案内板などの占用面積に応じて日額で徴収することとしております。
議員御質問のイベントにおける道路占用料の減免措置についてでございますが、道路法において、道路の占用料は道路の特別使用の場合、道路の占用の対価として徴収することができるとされておりまして、本市では他の地方自治体と同様、道路占用料徴収条例に基づきまして占用料の徴収を行っているものであります。
また、これとあわせまして占用料の減免事務取扱要綱を定め、道路法に規定するもののほか、アーケードのように公共性を有するもの、あるいは横断歩道用の旗入れや掲示板などのように、営利目的がなく交通安全及び公衆の利便に供するもの、また、水道、下水道の本管あるいは引き込み管といった日常生活を営む上で欠かせないものなどにつきましては減免措置を行っているところでございます。
道路を活用しましたイベントは、オープンカフェ、あるいは朝市、さらには、祭り、パレード、昨今ではストリートライブなども見受けられます。地域性や主催者の構成などには多様なものがございます。このようなことから中心市街地活性化区域のイベントの道路占用料につきましては、今後、他の地方自治体のイベントの道路占用料における事例などについて調査し参考にする中で、中心市街地活性化区域外との整合性、あるいは公共性、公益性など、さまざまな観点で研究してまいりたいと考えております。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→平成26年5月に中核市42市に対して、路上イベントでの道路占用料の減免規定等の照会を行いました。現在は岐阜県や他市の状況を参考にして、路上イベントにおける減免規定を定めるかどうかを研究しています。(基盤整備部回答)

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