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▼ 質問(和田直也)

→さきの12月の議会において駅周辺と柳ケ瀬周辺といった、いわゆる中心市街地活性化基本計画の枠内の駐車場、コインパーキングの60分当たりの平均的な料金についてお話をしました。今回春休みに受け入れております議員インターン生とともに、さらに駐車場の実態を調べるべく、この中心市街地基本計画の枠内におけるコインパーキングの立地場所、そして、収容台数をくまなく小道も歩いて調べて進めました。すべて地図に落とし込んで色塗りをしますと、約7,200台という──コインパーキングだけですが、──そういった結果が得られました。月決め駐車場とか、そういったものを入れるともっとあると思います。表現は少し語弊があるかもしれませんが、無秩序に立地をしております。所によっては、わずか3台から4台しかとめれないような駐車場も見受けられます。これは岐阜市にとどまらないかもしれませんけれども、いわゆる地権者の税制対策としてこうした傾向が全国的に見られるようになってるというふうにも思います。都市再生の方策が国においても議論される中で、都市計画法や国レベルで解決していかなければいけない課題というふうにも思います。
しかし、こうした実態を目の前にして、ただ、手をこまねいて見ているだけでいいのかと。私は第2期に入る中心市街地活性化基本計画の課題に据えてもいいんじゃないかというふうに思います。以前にも指摘をしましたように、岐阜市の駐車場に関する条例としましては、附置義務に関するものと中高層建築物の紛争防止に関するものの、この2つの条例があるというふうに思いますが、この条例の運用をめぐっては岐阜市として本当に人をまちなかに寄せたいと、あるいは企画部で370万円の予算計上がありますように、交通行動転換推進事業というのが本当にですね、実りのあるものとなるような、車に過度に頼らない魅力ある中心市街地というのはどのように形成していったらいいかなど、マネジメントの立場から考えていただきたいと、こんなふうに思います。
例えば、今、柳ケ瀬商店街で歩行者通行量調査を行っておりますが、金公園の周辺にある駐車場から劇場通りを歩いて高島屋に一直線に向かっていく歩行者がいかに多いかと、神社やお寺の参道の原理と同じですけれども、駐車場という出発点から高島屋という目的地までの動線が繁盛するわけです。これが違う場所にあれば、また、違った動線が潤うという結果がきっと得られるものと思います。
武政副市長においてはですね、今、全国で広がるこの大小無秩序なコインパーキングは都市政策の責任者として放置していいとは思いません。先ほどの低炭素まちづくり計画に関する国の法案では、駐車場の集約化というのも方針の1つに据えているというふうに聞きましたけれども、駐車場の適正配置についてどのようにお考えか、お尋ねをします。

▼ 答弁(副市長)

→議員御指摘の駐車場の適正配置ということに関しましては、急速に進展する少子・高齢化や地球環境問題など、社会経済情勢が目まぐるしく変遷する中、中心市街地におけます駐車場の配置状況、推移の把握を継続していくことが重要であると考えてございます。
現在、国と共同で研究を進めております中心市街地に点在します老朽建築物などを集約して共同建てかえを行う新たな中心市街地都市開発事業におきましては、小規模駐車場というのは実は共同建築物の敷地の一部として活用すべき重要な役割を果たすことが期待されているものでございます。来年度はただいま申し上げました事業の計画を策定していく予定でございますので、駐車場経営にかわりまして、ビル経営等の土地活用の意向をお持ちの方には、その駐車場を共同建てかえ用地として活用していただくことを提案し、参加を促してまいりたいと考えているとこでございます。

▼ 質問&答弁、その後の進捗状況ご報告。

■ 進捗度評価 ・・・ △ 現在進行中 
→岐阜市中高層建築物の建築に係る係争の予防及び調整に関する条例の駐車場設置基準の見直しについては、慎重に対応しています。(まちづくり推進部回答)

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